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坊さんが裏側から見た北陸ジュニア竜王戦2024

9月16日に金沢東別院で開催された北陸最強の少年棋士を決める将棋大会、北陸ジュニア竜王戦。
今年で早くも3回目の今大会。
前回に引き続いて今回もスタッフとしてお手伝いしたのでスタッフとして裏側から見た大会をリポートいたします。

↓前回大会の記事はこちらからご覧いただけます。


まずは本堂で開会式


北陸ジュニア竜王戦の舞台は金沢東別院。
なので開会式はお寺の本堂なのでございます。
お寺の本堂が参加者のみなさんでいっぱいになる様はなかなか壮観。

そしてそのみなさんの前で勤行をするのは、なかなか緊張いたしました。

開会式が終わったら対局場にご案内


そして開会式が終わったら早速対局。
お寺の広さを生かして色々な部屋を使用しているので参加者が多い割には余裕のある対局環境がご用意されているのがこの大会のいいところ。

こちらは上級クラス
こちらは初級クラス

クラスごとに部屋を分けてのご案内なのでございます。

残暑の厳しい9月の金沢で熱い戦いが繰り広げられてたのであります。

昨年も大好評だったキッズスペース

北陸ジュニア竜王戦ではお寺の敷地内に併設されている幼稚園を利用してキッズスペースが開設されてました。
現役の保育士さんが2名常駐して小さなお子さんの面倒を見てくれます。

幼稚園なので遊具も沢山

キッズスペースを利用したママさんと話したところ、お褒めの言葉をいただきました。
「ものすごく助かりました」とのこと。
なんでも小3のお兄ちゃんが大会に参加してるんだけど、その間4歳の妹の面倒を見るのがとっても大変だそうです。
騒がしくしてもOKな環境ならともかく、ほら将棋大会だと騒がしいのはあんまり良くないじゃないですか。
今回はキッズスペースがあったので、ちょっと保育士さんに預けてお兄ちゃんの応援に行ったり、とかできたそうです。
これがすごく嬉しかったそうで、場合によっては妹がいるから参加できない大会があったりすることもあるそうです。
キッズスペースの確保が将棋大会の参加促進に繋がってるんだな〜と感じた次第です。

保育士さんは基本ノリがいいのでカメラ向けるとポーズ取ってくれます

Twitterに助っ人をスカウト

今年は大会の当日のTwitterに金沢大学将棋部から専任スタッフをスカウトしてました。
金沢大学将棋部のTwitterと言えば知る人ぞ知る大学将棋界の有名アカウント。
そのアカウントの担当の学生さんに北陸ジュニア竜王戦の盛り上がりを伝えてもらおうって作戦よ。

上のツイートみたいに程よく力の抜けたユーモアが彼の売り。
大会の盛り上がりを、時に程よく力を抜いて、時に戦いの熱量をそのままに伝えていただきました。
思うに将棋大会に限らずイベント毎ではこういう広報担当って専任で置いた方がいいと思う。
そして広報センスってのは一朝一夕で身につけるのは無理だからスカウトするのがいいと思うんよね。
去年は私が兼任でやってたけど、専任スタッフを置いた今年はめっちゃ楽だったし、ツイートの質も上がったもんなぁ。

同じくお手伝いに来てくれた学生さんを洒脱にいじったりもしてくれた。
距離感が近いからこその軽妙ないじりでございます。

今年も決勝戦はリアルタイムでプロ棋士が大盤で解説

大会のメインイベントはジュニア竜王と挑戦者がぶつかる決勝戦。
特別対局室での対局をライブ中継してホールで解説するスタイルは北陸ジュニア竜王戦の売りのひとつ。

プロ棋士が立ち会っての決勝戦
大盤解説は島九段で聞き手は野原女流初段

大熱戦の結果は近日中に観戦記にまとめてアップされますのでお楽しみに。
詳細は観戦記に譲るけども、昨年と同じ対局者で、昨年と同じく終盤にドラマがある、って具合に見所の多い対局だったんよね。

対局が熱かったからこそ局後の検討にプロ棋士を含む大人たちが鈴なり。
素敵なドラマをありがとう。
わたしゃプロ棋士の対局と同じくらい興奮したし感動したよ。

また来年、お会いしましょう


今回はスタッフ目線からの北陸ジュニア竜王戦のアレコレをお届けしました。
早いものでもう3回目の開催を数える今大会。
次回もより良い大会になるように準備しますので、また来年も金沢東別院でお会いしましょう。

プロ棋士と並んで表彰式の記念撮影