軽さという希望
全身の筋膜の繋がりを取り戻すという観点から、施術をしていて思うこと。
例えば、座りっぱなしで腰が痛むという人をみると、骨盤が後ろに滑り落ちていて、いつもよりダランとしている。また、肩が辛いという人をみると、肩全体が大きく前に振りかぶっていて、身動きが取りづらそうだったりします。
どちらの場合も言えることは、体の部分が全体の繋がりから大きくはみ出してしまっているということ。まるで孤立している島のような。
そうなる前にきっと小さな予兆はあった。ちょっと肩が凝るなとか、腰が固まってきちゃったなとか。でも、大人になると自分のことはどうしても後回し、仕事や子育てを優先してスルーしてしまう。やがて、その積み重ねが症状として現れてきます。
なので、お客様が抱えている症状を説明して下さるときは、それが熱心であればあるほど、その繋がりが途絶えてしまっているということが想像できます。
ボディクリーニングでは、その途絶えた繋がりを筋膜からアプローチして全身つなげていきます。すると、施術後ほとんどのお客様が「体が軽くなった!」とおっしゃいます。それは孤立して固まっていた部分が周りの筋膜・筋肉・骨と繋がり、連動できるようになったということ。
来る時はバスでいらっしゃった80代のお客様が「体が軽くなったから、帰りは(徒歩15分)駅まで歩いて帰ったのよ」とおっしゃるようなことが自然と起こる。そんな変化の積み重ねから「これまで何をしてもダメだったわたしでも、変われるかもしれない」という希望が湧いてきます。
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