成功よりも成幸した生き方を。

以前のわたしは「成功者」になりたいと思っていました。

会社員だった頃、自己啓発本を読みあさり
「可愛いままでお金・愛・欲しいものを全て手に入れる♡」
なんて甘美な言葉に小躍りしては
著者のようになるべく、成功した理想の自分を思い描いて。

お金をたくさん稼ぎたい。
天井が高く、何部屋もある広い家に住んで
質の良い家具や
こだわったインテリア雑貨に囲まれたい。

大きな窓からは、朝日で目を覚まし隣には素敵なパートナーがいる。

職場に行くときはお迎えの車で職場に出勤。
職場以外でも
好きな場所で自由に仕事をすることが
成功者のイメージだったのです。

そんな自由を得るために
わたしは正社員という安定を手放し、思いっきりバンジー！

そしてその結果、大転倒😂
物販起業をした途端
半年で300万円の借金を抱えることに。　


今では笑い話にできるようになったのですが
当時は大罪を背負ったかのような
罪悪感と羞恥心や嫌悪感の塊で
毎日を過ごしていました。

その後、なんとか物販で
月150万円を売り上げたときも
わたしは「幸せ」とは程遠いところにいました。

念願の７桁だったのに
わたしの生活は何一つ変わらず。


むしろ仕事に割く時間や
お金を増やすために
お金のことばかり考える時間が増えました。

成功者とは程遠い心のモヤモヤ。
空を掴むような、虚しさを抱えている日が続きました。

ある時、この仕事の状況をよくしたいと思い
カウンセリングをしてもらうことに。

それは自分の中にもう一人の自分がいて
その自分と対話をするというセッションでした。

わたしは動物占いが羊です。

わたしの中にいるもう一人の自分を
小さな子羊に設定し、メリーちゃんと名付けました。

メリーちゃんは言います。

「ここは一人、一つの
塔の主人になれる場所なの。
わたしはいつも塔から周囲を見渡してるの。

今わたしが見つめているのは
キラキラした光を放って
ずっと輝いてる憧れの塔。

その塔とその主人はすごく綺麗で
とってもまぶしい。

でもその人との距離はとても離れていて
わたしはずっとこの暗い塔で

“いいなぁ。羨ましいなぁ。わたしもあんな風になりたいなぁ”ってずっと思ってる。

だけど、わたしの塔はいつも暗いままなの・・・。」

この頃のわたしはずっと
隣の芝生を眺めては
比較し、自分にはできないことや
自分には足りないものを見つけていました。

完璧な“成功者”を追い求めて止まなかったのです。

そして成功者のようになれば
思い描いた幸せが
やってくると思っていました。

幸せは今の生活の中にはなく
「どこか遠いところ」にあるとずっと思っていました。

＊＊＊＊＊

わたしは今、とても幸せです。

愛する家族や友人達と
心で繋がっていると感じれる幸福感。


引越ししたての部屋は一つしかないし
家具だって全部揃ってるわけじゃない。

無造作に床に置かれた炊飯器や、電子レンジ。

それでも、好きな土地で、わたしだけの空間で
大切な本や好きな雑貨に囲まれてる。

そして、３年後の夢に向けて前向きに生きる日々。

ほんの数年前までは
もっといい暮らしをしてたのに（笑
今の生活で十分幸せを感じることができます。

豪華でキラキラした生活じゃなくていい。

朝起きて、朝日を浴びて
インスタントコーヒーを飲む。


植物に水をやり、お気に入りの服に身を包む。

きちんと栄養のある食事を作り
仕事もしてランニングもする。

そしてお風呂に入って汗を流し
1日を終える。

この当たり前の日常。
平凡で地味で、心地の良い生活こそが愛しく、尊い。
これを幸せだと気づくのに
わたしは随分遠回りしました。

苦しみ、悲しんで、たくさん相手を傷つけて
自分自身も傷を負ってきた。
全てを失ったとき、やっとわかったのです。

メリーちゃんは言います。

「憧れの塔が崩れて、塔の主人もいなくなってあたりが真っ暗になったよ・・。

何も見えなくなって、ずっと泣いてたよ。

誰もいなくて、どうしたらいいのかわからなかった。ずっとずっと泣いてた。

だけど、あるとき、だんだんとボウッと光が見えてきて・・。

塔の外を見渡しても輝いてる塔はなかったんだけど、足下をみたら、メリーちゃんの塔が光ってた！

ずっと周りばかり見てたから気付かなかった…！ちゃんとメリーちゃんのも綺麗に光ってたよ！！」

私達は、いつも“どこか遠い未来”に目を向けてしまいます。
だけど大切なものは、大切な想いは、大切な人は、いつも目の前、“今ここ”にあるんです。

思いえがいていた「成功者」とは程遠いけど
わたしは今、幸せに成っています。

心一つで、誰でもなれる。

それが成幸者の生き方。

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