【親子】親との葛藤を「エンパシー」で乗り越える♯086
週1コマ、非常勤講師として高校で授業を受け持っているが、先日は、"エンパシー(共感力)"について取り上げた。
授業のワークを考えながら、自分自身の親子関係について思うところがあったので、今日はそれを書こうと思う。
エンパシーと似た言葉に、シンパシーという言葉がある。
シンパシーが、かわいそうな人や問題を抱える人、また自分が支援をしたい相手のみに向けられるものであるのに対し、エンパシーはその対象に制約がない。
つまり、自分が賛同できない相手に対しても、その人の感情や経験を理解しようとする能力が、エンパシーなのである。
授業では、一人のトランスジェンダーの男性(勝又 栄政さん)とお母さんとの葛藤について取り上げた番組を視聴した。
その後、母と子、双方の幸せについて考えてみるワークに取り組んだ。
この番組は、勝又さんがトランスジェンダーをカミングアウトした際のお母さんとの対立・葛藤が描かれている。
恐らく、見る人の立場、考え方によって、どちらかに肩入れしてしまう人もいるとは思うが、
ワークではなるべくフラットな視点で
①勝又さんにとっての幸せ
②お母さんにとっての幸せ
を生徒には書いてもらった。
生徒の感想を見ていると、「フラット」に双方の幸せを想像してみるって案外、難しいのかな、と感じる部分があった。
ただ、これは、当事者同士であれば、余計に難しい。
この動画に出てくる、勝又さんが『カミングアウトと家族』というタイトルで手記を公開していた。
まさに私自身も思い当たるところがあった。
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