寺社でざわつく心を落ち着かせる~がん封じの寺社巡り♯157
ここしばらくは、週末の早朝にジョギング、ウォーキングをすることが習慣になっていたが、秋に乳がんが発覚してからは、がん封じにゆかりがある寺社仏閣が目的地になることが多くなった。
明日は、手術でとった腫瘍の病理検査がわかる日。
術後の治療方針も決まる。再発のしやすさなんかもわかるらしい。
今度、自分が向き合わなければならないものは、薬の副作用である。今のところホルモン療法は決まっている。副作用には個人差があるとはいえ、副作用がきつくて途中で断念した人や、不安障害を発症した人の話も聞くので、ある程度は「しんどいものなのかもしれない」と覚悟はしている。
そういった意味で、明日から、また新たなステージのスタートだ。
手術で腫瘍がとれたから、よかったね、おしまい。
というわけではない。これからしばらくは心身の変化をキャッチしながら、うまくこれらと付き合っていかなければならない。
実際、身体の傷みや疲れやすさを感じると、気持ちが少し落ち込む。
でもそんなとき、寺社仏閣で、目を閉じ、手を合わせることで、ざわつきがちな心が鎮まる。
幸い、私が暮らす京都には沢山の寺社仏閣がある。
東京や大阪といった都会に比べると、空も広いし、盆地で山に囲まれ、御所や鴨川には自然が沢山ある。
今、同様に、病気で落ち込んだり、心が落ち着かない人がいらっしゃれば、京都はおススメしたい場所の1つだ。
今日は、そんな京都にある病気平癒(特にがん)にご利益がある寺社をご紹介したい。
■因幡堂(地下鉄四条駅)
がん封じの薬師如来として信仰されている。
がんが不治の病と思われていた時代、最後に因幡薬師にすがられた方が多かったため、現在まで「がん封じ」の薬師如来として伝わってきたとのこと。
一番よく通ったお寺で、お守りもここで頂いた。
そして、心身を清めるときに使う粉末のお香、塗香もあり、毎日、心を落ち着けるため身体に練りこんでいる。
■梅丸大神(地下鉄丸太町駅)
学問の神様、菅原道真がお生まれになった菅原院天満宮神社の中にある梅丸大神。京都御所の向かい側にある、小さな神社。
できもの、はれもの、皮膚病、がん平癒。
「がん封じ」にご利益があるといわれている。
学問の神様、菅原道真にちなんで、勉強に関する願い事が書かれている絵馬も多いが、病気を祈願する絵馬もちょこちょこ飾ってある。
■蛸薬師堂(阪急四条河原町駅)
京都の繁華街、新京極の中にある。一人の僧が、病弱な母を想って購入した一匹の「蛸」にまつわる話が由来となり、蛸薬師堂という名前がつく。京都の通り名の由来にもなっている。病気平癒にご利益があるお寺。
■市比賣神社(京阪清水五条駅)
女性の守り神とされ、女性の願い事すべてにご利益がある神社。
乳がん=婦人科系の病気 ということで病気平癒に来訪。
■石像寺(京都市バス 千本上立売)
地元の人から「釘抜さん」と慕われるお寺。弘法大師が石像を彫り、人びとを苦しみから救おうと「苦抜(くぬき)地蔵」と名づけたことが由来。
※番外編(京都以外の寺社)
■薬師寺(奈良)
写経道場がある奈良のお寺。詳細はこちら。
■石切劔箭神社(東大阪)
腫物を治してくださる「でんぼの神様」として有名。