最近読んでいる本~「刑務所の精神科医」
こんにちは。最近、めっきりnoteから離れてしまっているので、軽い投稿を。最近読んでいる本を書いておきます。
野村俊明(2021)「刑務所の精神科医ー刑罰と治療のあいだで考えたこと」みすず書房
こちらの本、新刊のときにすぐに知ったものの、読書する時間ないなーと思って購入せずにいたらあっという間にAmazonをはじめとするネット書店から姿を消してしまい、慌てて入荷次第購入という注文をしました。無事の購入出来て良かったです。(売れているのかしら?)
とっても良い本です!巷でやたらとヒットし過ぎてしまった感のある「ケーキの切れない非行少年」より矯正処遇の実態がありのままに書かれていると感じました。(「ケーキの切れない非行少年」は、私自身学生などに紹介している書籍ではありますが、非行少年のある一群(知的・発達障害群)の話が中心ですので、全ての非行少年がこの書籍に書かれているとおりだと思われてしまったら、それは物事を単純化し過ぎです。家裁の審判・少年鑑別所での鑑別を経て、送致先の少年院が決められます。同書籍は、その分類を経た一少年院の話ですので、当然全非行少年に当てはまる話ではありません。)話を戻しまして、「刑務所の精神科医」を読んで、私は心理技官だったので、矯正医官の方はまた少し違った立場から矯正処遇について感じられている点に新たな気づきがありました。私は既に矯正処遇から離れてしまったので、読みながら、こういう少年いた!とか、実務をしていて困ったこと(タイトル通り刑罰と治療のはざまの葛藤など)とかに共感しながら読んでいる最中です。
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