2024年5月《南ドイツ》旅行中に辿り着いた結論
私達が10日間泊まる去年と同じホテルは、朝昼夜すべてビュッフェ付きだ。
1週間が経つ頃に、着るものが無くなり、ホテルのランドリーを利用したくらいで、毎日必死にこなしている家事を一切なーんにもしなくても良いという、とてつもない解放感。
家事をしなくてもよい分、夫婦で会話をする時間がたくさんあり、投資や欲しい車の話以外に、新たな話題として上がったのが旅行だった。
子供が生まれる前は、夫婦2人でよく旅行をしていたし、私の生きる糧だった。
子育てとコロナが同時に落ち着き始め、何年かぶりに飛行機に乗れる状態になったところだったが、去年の車の事故のせいで、予定していたスペイン/マヨルカ島の旅行をキャンセルせざるおえなかった。
1年ぶりとなるこの南ドイツ旅行で、非日常的な幸福感や、大きな病気やケガの無い平凡な日常のありがたさを感じ、穏やかで優しい気持ちに溢れ、定期的にこんな風に旅行をすることの必要性と重要性を、夫婦で再確認した。
何より2人の子供が毎日本当に幸せそうにしている姿をみると、色んな所に連れていってあげたいし、いずれ訪れるであろう反抗期対策としても、家族みんなで定期的に旅行をすることは必須だと、私達は話し合った。
そして話題は、週に一度通っている子供達の日本語補修校へと繋がっていった。
授業は15:30からで、補修校用のお弁当などの準備や、家からは車で1時間以上かかる為、この日だけは仕事を休まなければならなかった。
海外に住んでいたら、子供は日本語習得の為に補修校へ通うという、よくあるパターンのようなものを、少し前から娘が行きたくないと言い始めたことで、今一度、考え直すきっかけとなった。
それだけが理由ではないが、前職の日本カフェといい、異国の地で日本人同士、助け合いの精神を持っている訳でもなく、日本人の敵は日本人だった、という淋しい出来事が多々あり、日本人のみが大勢いる環境としばらくの間、距離をとりたいと思うようになっていた。
意外と家計に突き刺さる補修校を、もし辞めて私もフルタイムで働けば、、、、
すぐに計算すると、家族4人分の日本へ帰国する飛行機代くらいだと分かった。
そしてなんと、フィンエアーと私の故郷が4年ぶりに開通したというニュースも同時に飛び込み、半ば諦めていた日本一時帰国が叶うかもしれない、と興奮していた。
私の仕事はフレックスだから1ヶ月くらい休んでも、頑張れば残りの11か月で、なんとか取り返しがつく。
夫は在宅勤務なので、上司と交渉すれば、もしかしたら日本にいても仕事が出来るかもしれない。
1ヶ月間、子供達を本当の日本の小学校へ通わせて、日本人のお友達がいっぱいできたらいいな。
ドイツと日本の国籍を持っている間は、両国の文化を実際に目で見てたくさん知ってもらい、大人になって国籍を選ぶ際の基準になればいいな。
などなど、子供達の将来に物凄い可能性の広がりを感じた。
何より、5年も帰れず日本食に飢えまくっている私のモチベーションの上がり方が半端なかった。
日本語補修校に通う
or
年に一回、日本へ帰国
さて、どちらが毎日楽しく暮らせるでしょうか?
帰宅後すぐに退学届を提出し、ボスのセバスチャンにフルタイムで働けるかどうか相談した。
この南ドイツ旅行をしたことで、これからの家族の未来へ、どのように向かっていけば良いのか、夫婦で深く話し合った結果、私達なりの答えに辿り着くことが出来た。
日本帰国を含む年に2回の家族旅行を、我が家の最重要事項とし、それを励みに慎ましく勤勉に生活、穏やかで健康的な毎日を過ごす。
そして日本語補修校を辞め、子供達の国語力の全責任が私に重くのしかかることで、お金の次に学ぶべきコンテンツが、子供の教育へと向かっていく。
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