文末表現どうする?「です・ます調」にするか、「である調」にするか。
noteを4年も書いているが、文末を「です・ます調」にするか、「だ・である調」にするかを、今だに悩むときがある。
「だ・である調」は、単純に書きやすい。文章を思いついたまま書き起こすには、「だ・である調」のほうが、サクサク進む。それに、一文を短くしやすいので、文章のリズム感がいい点も、書きやすいなぁと感じるところ。
一方で「です・ます調」は、文章全体が優しくなるところがいい。実用書に多い文末表現だと思うが、「です・ます調」にするだけで、説教くさくなく、優しい温度で語りかけてくれているように感じる。
それぞれに、いいところがある。けれど、表現しづらいなぁと感じることもある。
例えば、「だ・である調」の場合は、文章全体が硬くなりやすいところ。また、実用的な内容や、率直な意見を書きたいときは、「だ・である調」だと、やや主張が強い印象になるなぁと感じるときがある。
では「です・ます調」はどうかというと、作文っぽくなりがちな印象がある。これは私の感覚ではあるが、文末表現が「~です」「~ます」「~です」と連続して続く文章を読んでいると、全然内容が入ってこない。「です・ます」の末尾ばかりが、目につくのだ。
なので、どちらの文末表現を選ぶにせよ、読者に伝わるように読みやすい文章を書くには、いろいろと気を付けないといけないところが多くある。
私と同じように、文末表現について悩み、記事を書いていたnoterさん達がいらした。悩みますよね。「ですます」とか「である」とか…。
記事を拝見していて、文末表現を選ぶ基準で共通していたことは「自分の好みの表現であること」だった。それは、「書きやすさ」とか「好きな作家さんの文章表現」だとか、そういったこと。
なるほど。好きな文章かぁ。
そうして思いを巡らせてみたら、好きな作家さんたちは「だ・である調」の方が多かった。
「だ・である調」で書かれているエッセイのリズム感が、私は好きだなぁ。そこには、強さと優しさが両方あるし、優しく語りかけてくれているところもある。
よし、「だ・である調」と「です・ます調」の両方のいいところを混ぜちゃうことにしよう。来年は、強さと優しさを持ち合わせた文章を、自信をもって書けるようになろう。
文章を書けば書くほど、言葉の沼が深まるばかりだ。沼から抜け出せず、文章を書く手が止まってしまうこともある。けれど、文章を磨けば磨くほど、自分の表現する世界観が深みが増していくのでは、という希望もある。
それは、表現することを楽しく豊かにしてくれるのだろう。