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Who said that was a failure? 5年前のワタシに告ぐ
ちょうど今から5年前、
私は40代半ばで転職をしたばかりであった。
その前は17年間という、小学校入学から大学卒業までに相当するほどの長い期間、転職エージェントで法人営業(求人をもらう)とキャリアアドバイザー(転職希望者と面談する)をしていた。
そんなに長く転職エージェントで働いて、
満を持して転職したのに、
5年前の私はかなりキツイ状態にあった。
転職の専門家が、自分自身の転職でスベッたのだ。
正に目も当てられない状況だ。
私が入社した会社がトンデモナイ企業だったわけではないことははっきりと言っておく必要がある。
掲げてるカルチャーだって素晴らしかったし、そこに集る人たちも極めて優秀で、且つみんな輝いていた。
但し、私を除いて。
採用を生業にしていた私が言うのもなんだが、私を採用したことはミスマッチだったと思う。
早々に自分自身がそれに気づき、
こんな早期の退職なんて、周りからどう思われるのだろう…?と穴があったら一生入って出て来たくなかったが、辞めることを決断した。
ちょうどその頃、新型コロナが中国で発生し、日本でも感染が始まった頃だった。
こういう時期には採用は凍結されることを自分の経験上よく理解している。
息子が通っていた小学校も暫く閉鎖されていたこともあり、息子を家でみながら、ゆっくりとその後のキャリアについて考えることにした。
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そして今、私は、5年前の今日に全く想像していなかったことをしている。
私はコーチという仕事をしている。
本日は二人のクライアントのキャリアについて、一緒に考えた。様々な職種の人が、それぞれのライフスタイルの中で自分のキャリアをどうすれば良いのか真剣に模索している。
自分のWILL、やりたい事が見つからない。
やりたい事はあるけど、今の職場では実現できない。
本当は辞めたいけど、生活のために辞められない。
今の仕事に満足しているわけではないが、新しいことを始める勇気がない。
家庭や子育てとの両立の仕方がわからない。
もっと任せて欲しいのにマミートラックに嵌っている。
キャリアにおける迷える中年羊だった私が、
今や、他人様|《ひとさま》のキャリアをどうするのかに寄り添っているわけである。
大いなる失敗であった転職。
5年前の私は、今の私の姿を1ミリも想像できなかっただろう。
でも、あれがなければ、今の私は存在していない。