秋の終わりに
私の生活圏内は畑や野山が多いので花のモデルには困りません。
季節を通して週替わりのペースで新しい花が咲きますので、今年の秋もあれもこれも描いてみたいなと思いつつ、日展や他の展示やエスキースでバタバタして、多くを描き逃しました。
毎年秋になると、一重のコスモスの少し後から、衣を増やしたように八重のコスモスが咲き始め、
しばらくすると近くのお庭に、雪のように白い秋明菊が冷たい風に揺れはじめます。
秋深まって、隣の畑に色とりどりの襟巻きを巻いたこどもみたいな品種の小菊が身を寄せ合うようにして開ききったら、毎年秋はもうすぐ終わり。
初雪が降りれば多くの花の色は褪せますから、今のうちに描いておかないとと思っているうちに、
早くも雪が降りて一面真っ白になりました。
下の絵は小さめのスプレー咲きの菊があったので描きました。
気持ちが大雑把だったので、全く菊の形にならなくて、何とかリカバーしたいのですが、紙の調子も悪いのでこれはこれとして終わりにしようと思います。
秋の終わりの小さな記録として。
どんな仕上がりでも描ければ楽しいのです。
次の絵行きます。
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