変化の時代を生きる、今だからこそ知ってほしい、ファシリテーションという関わり方
noteで #とは という、知って欲しいことを発信する記事を集める企画をされているようです。私が知って欲しいことといえば、やっぱりファシリテーションのことかなと思ったので、いつも通り(笑)、ファシリテーションのことを書きます。
そもそも、ファシリテーションってなんですか?
ファシリテーションという言葉がだいぶ一昨年昔より一般的になってきました。
ファシリテーションとは、
☑︎ ものごとを簡単にする
☑︎ 目的を自分たちの力で達成しやすくする
こと。
直訳だと「促進する」なので、ものごとを進めやすくすることを指します。
イベントの司会や会議の進行をする人のことをファシリテーターと呼ぶ場面がありますが、それは、その場の話し合いや対談などを「進めやすくする」という意味合いからきています。
ファシリテーションって特別な技術なの?
私がファシリテーションという言葉を始めて知ったのは10年前くらいだったと思いますが、「なんか難しい技術っぽいカッコつけた言葉だなぁ」と思いました。
ものごとを進めやすくする、ならそれは普通に多くの人がやってることなんじゃないの、と。
例えば、会議中に発言していない人に「どう思う?」と聞いてみたり、進めやすくするために議題をまとめて最初に提示したり。
少しでもチームを良くしたいとか、話し合いやイベントなどを良い時間にしたいと思ったことがある人なら自然にやっている関わり方だと思います。
分かりやすく伝えるために、ティーチングとの違いを書いてみますが、「こうだよ」とこちらの解を伝えるのがティーチング、「どう思う?」と相手の解を引き出すのがファシリテーションです。
話し合いのテクニック的なものはあるにはありますが、ファシリテーションは普段誰でもやっていることであり、特殊技術でもなんでもありません。
ファシリテーターはカメラマンのようなもの
私は友人にカメラマンの方がいて、話をしているとその仕事ぶりはファシリテーターに似てるところがあるなぁとよく思います。
写真て、正直誰でも撮れますよね? 携帯のボタンを押せば、綺麗な写真が撮れますし、特別な技術がなくても誰でも楽しめるものだと思います。
でも、iPhone が進化して綺麗な写真を撮れるようになったからと言ってカメラマンがいなくなったかというとそうでもない。
撮るということをより探求している人は、光の具合や絞りを考え、構成や被写体の魅力がいかに引き出されるか、より見たままに近づけるために加工するにはどうすればいいのか、ということを私たちより何倍も考えて、研究して、実践している。
だから、やっぱりここぞというときの写真はカメラマンにお願いしたいと私たちは思うわけです。ファシリテーターにも似たところがあります。
話し合いって誰でも出来るし、自分なりの工夫も出来る。でも、ファシリテーターは話し合いの設計を誰より探求し、こういう配置や進め方だと心理的に安心感が高まるのではないか、とかこういう問いかけだと考えやすいのではないかという実践を繰り返しています。
だから、より大切な話し合いの場面、または自分たちでは話し合いしづらい場面(大人数とか、ナイーブなテーマとか)ではファシリテーターを呼ぶと効果的。
誰でも出来るし、楽しめるものだけど、より探求している人もいるし技術的なことも少しはあるよ、という感じです。
なぜ、今の時代にファシリテーション?
一昔前は、情報は限られてた人に集中していました。なので、より知識や情報を持っている人からそれを伝達する、共有するということは今よりずっと価値をもっていたはずです。
しかし、今では情報は調べればある程度誰でも得ることが出来るため、以前ほど「教わる」ということの価値は高くないように思います。
また、社会はどんどん複雑化しており、これをすれば安定的に成長するということも無くなってきている。セオリーや正解がなく、私たちなりの最適解を探しながら、作りながら、試しながら進んでいく社会になりました。
変化していくことは、きっと楽しい。
それを自分たちで生み出せている実感とともにいたら、それはもっと楽しいことだと思います。
更に、別の記事でも書いたのですが、変化の中で新しいことを作り出すには、社会や私たちへの問いかけを変えることだと考えています。
変化の時代の今、もっとお互いに問いかけあう、聞きあう、そして共に作り出す社会にしたいと思います。ファシリテーションがその一助にきっとなる、と思いながら今日もこの記事を書きました。
#とは というタグから誰か1人でも見つけてくれたら嬉しいなぁ。
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