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パリからの友人、魚介と肉を合わせる料理について

昨日まで3日間、パリから友人が遊びに来ていて、久しぶりの海外からの風を感じる時間を過ごした。

海の近くの家に行き、朝からコーヒーを飲みながらおしゃべり、漁港の街で魚料理を堪能し、夜はピザ窯でピザを焼きまくって食べて、という、しばらく旅行にも出掛けていない私たちまで一緒につかの間のバカンス気分を味合わせてもらう、いい時間だったな。

ピザ窯で作ったマルゲリータ

久しぶりの近況報告と、パリの美味しい情報のアップデートを聞きながら、お互いもう3年ほど日本に帰れていないので、日本の恋しい食べ物の話なんかで盛り上がる、盛り上がる。友人は京都、私たちは大阪なので、恋しい物も似ていたりして、

「日本の夏が懐かしい。。!」
「祇園祭」
「京都の和菓子!おはぎや夏のかき氷」
「大阪の箱寿司」
「夏の風鈴と浴衣」
「温泉と旅館と地酒」
「美味しい京野菜」

と、最後は暖炉を囲みながら、お互いただ単語を言い合い、日本に思いを馳せていた。今年こそ、帰れるかなぁ、、!

話は変わり、先日行った料理教室で豚汁を作っている時に、ポルトガル人の参加者の一人から、

「魚の出汁と肉を合わせるんだね。とても珍しいね。」という感想を頂いた。

そうだった、鰹節で出汁を取って、そこに豚肉を入れて作る料理というのがこちらの人にはとても珍しく見えるのだ。ヨーロッパの料理は、基本、あまり魚介と肉類を合わせない。でも、!

私はいつものように言った。
「でもポルトガルにもあるじゃない。Carne de Porco à Alentejanoが!」

カルネ・デ・ポルコ・アレンテジャーノは、アレンテージョ地方の料理で、アサリと豚肉の料理。

アサリと豚肉を合わせたパンチのある味の料理

「あ、そっか。でもそれくらいなんじゃない?」

「でもカタプラーナにも入れたりするんじゃないの?」 カタプラーナというのは、ポルトガル名物の鍋で、それを使った鍋料理。

「あ、そっか。エビとかチョリソーとか一緒にいれたりするな。」

と、普段は意識していなくて珍しく感じるけど、意外と探せばあるのだ。

そのあと、スペインのパエリアだって、鶏の出汁と海老やイカを合わせることも思い出したし、意外とイベリア半島には、魚介と肉の組み合わせはあった。先日フランスから来た友人にも聞いてみたけど、フランス料理ではすぐに浮かばなかったみたい。あるのかしら?

中華料理も、チキンスープを多彩な食材の炒め物などの料理に加えたりするのは、本場でもそうなのだろうか?

こうやって、料理教室などでいろいろな人と話していると、些細な質問や感想が、私からすると考えてもみなかったことで、そこから色々な疑問が生まれてくるから、自分自身にも勉強になって、どんどん深入りしていくのが面白い。

確かに、どちらもの食材を合わせて作ったら、味が複雑になって、旨味も増す。

何をやっていても、こうやって日本の美味しいものが新たに頭に浮かび、帰ったら食べたい料理がまた一つと浮かんでは増えていく毎日。

「ラーメン!」
「お好み焼き」
「ちゃんこ鍋!」

やっぱり日本は、魚介と肉を合わせる料理がとても多い国なのかもしれない。







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