見出し画像

心の穴と自己受容

『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を読んで

こちらの記事で紹介されていた。

「心の穴」と「自己受容」

この本のキーワードは「心の穴」と「自己受容」である。
心の穴とはつまり、「感情や考え方のクセ」。
個人的には「自分の負の感情」という表現の方がしっくりくるが。

「恋人ができれば、この『さみしさ』から解放されるんじゃないか」
誰かが私を愛してくれれば、コンプレックスを意識しないですむのに
「あの人と結ばれれば、私は『なりたい自分』になれるかも

自分を認められていない(=自己受容できていない)と相手に求めてしまう気持ちは分からなくもない…。だから自信がある人はモテるし、非日常を相手に提供できるナンパ等は一部ではもてはやされているのだろう。

「あなたを変えてくれそうな人」「あなたを、どこか連れて行ってくれそうな人」が素敵に見えて恋をしてしまうのです。
惚れっぽい人というのは「つねに、自分を変えてほしいと思っている人」なのです。

わかる。自分の恋愛がすごく女っぽいと言われることがあるが、確かに心当たりがある。そしてこのタイプは女性の方がひどい目にあうし、このことについても記載されている。ヤリ目は正直相手のことなんてどうでもいいと思ってるし、めんどくさかったらブロックすればいいだけだし。その分、男性は相手にされないだけ(どっちにしても悲しいな)。

じゃあ自己受容ってどうするの

これに関して具体的な方法があまり記載されておらず…。

恋愛の場面に限らず、自分は「どんな目にあうと、どんな気持ちになるのか」「どんな人から、どんなことをされると、どんな反応をするのか」を見つめてみましょう。

よくある自己分析の手法…。(紙に書いてみましょうとかいう本あるけど、実際にやってる人どれくらいいるの?)
「自分では欠点だと思っていることも、人から見れば魅力的に映ることもある。」という文章はその通りではあるが、気休めのようにも感じた。
いろんな場面での「自分の反応のしかた」を知ることが、「自分の心の穴の形を知ること」の第一歩とのこと。

他には以下の方法が記載されていた。
①感情は、考えないで感じきる。
②するのが「うれしい」ことだけをする。
③自分の「未来」は忘れてみる。
④「見返りを求めず、他人のために自分の力を使うこと」
⑤「自分が、人から感謝されていること」に気づく。
⑥「愛されようとすること」を、やめてみる。
ゴール(自己受容)=「自分が人から好かれるとか嫌われるとかいうこと」に無頓着になる。

ナルシシズム(自分への欲望)を感じ、極力なくせ

私は自分が好きなのに、同時に、すごく自分が嫌い」と思ったこと、ありませんか?(中略)あなたは「自分を好き」なのはナルシシズムの意味で好きなのだし、「自分を嫌い」なのは自己受容できていないという意味で嫌いなのです。そしてたいてい「自己受容していない人ほど、ナルシシズムが強い」のです。

歪んだ自己愛ってこんなに前からあったんだ(2014年第1版発行)とびっくり。この言葉めちゃくちゃ『忘れてやらない』の歌詞に似てる。

嫌いな僕の劣等感と
他人と違う優越感
せめぎあう絶妙な感情
いったい なにやってんだ

忘れてやらない(結束バンド)

「『欠点そのもの』よりも、あなたが自分の欠点について抱いている劣等感や罪悪感といった自己否定の気持ちの方がはるかに他人にとって迷惑だし、しばしば人を傷つけるのです。」という文章は良いなと思った。

まとめ

自己受容するためのロードマップはこれだ!!(ドンッ!!)
①弱い自分を守るためのナルシシズムをなくす。
ナルシシズムとは→劣等感や罪悪感、自己正当化
②自分の心の穴を知り、かたちを変えていく
心の穴とは→感情や考え方のクセ(コントロールできない感情や行動)
心の穴をなくすことは不可能で、その存在に苦しめられないようにすることはできる。

心の穴の話は非常に抽象的で理解が難しいですが、最初に紹介した記事「「自分を認める」とは、自分の精神解体ショーをして、腐臭ただよう臓腑をのぞきこむことだ」にも記載されている通り、嫌な自分と向き合う姿勢が必要になってくるでしょう。
例えば「恋愛に臆病で経験値が低い自分」や「幸せそうな友人への嫉妬」など。(いまだに自分は運命の人に出会えると思ってしまっている節がありますし…。)

自己受容できていない恋愛弱者の皆さん、頑張っていきましょう!!(どういう締め方?)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?