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もう迷わない!仕訳に迷った時の考え方を紹介します

この取引はどうやって仕訳をしたらいいんだろう?
毎日処理する取引だったら慣れるのですぐに覚えますが、滅多に出てこない取引に出くわした場合、仕訳がわからず考え込んでしまった経験はありませんか?
今回は仕訳でわからなくなってしまった時の考え方について解説します。
簿記3級・2級の勉強にも役立つ内容になっています。



仕訳についての考え方

仕訳は常に左右が等しくなる。


会計は等価交換が原則です。仕訳は両方の合計額が一致します。
もしも一致していない場合、何かの計上もれや、余計なものが混ざってしまっているかもしれません。

科目名を覚えることにこだわるな

わたしが日商簿記2級の勉強をやっていた時に失敗したものです。
試験直前になって詰め込みで覚えようとしたけれども、結局覚えられず得点することができませんでした。

科目名は覚えなくていいです。

<科目名は覚えるな>
🟡借方にくるのか、貸方にくるのか
🟡資産なのか、費用なのか

見分けられるようにすることのほうがよほど大切です。
使っていくなかで自然と定着していくもの。
たくさん触れることで身に着けていくようにしましょう。


認識と測定

いつ計上したらいいのかわからない場合

お金を支払った時、受け取った時であれば話は簡単ですが、
さまざまな取引方法があるためすぐにお金を払わない時もあります。

いつ仕訳をしたらいいのかわからなくなってしまったら次のように考えるようにしましょう。

<いつ仕訳をしたらいいの?>
🟡支払う義務が生じた時
🟡受け取る権利が生じた時

支払う義務が生じているというのは、商品を受け取っているのに代金を払っていない場合などが考えられます。
一般的には、商品を受け取った日に仕訳を切ります。

受け取る権利が生じているというのは、商品を引き渡した、またはサービスの提供が終わったのに代金を受け取っていない場合などが考えられます。
一般的には、商品を引き渡した日に仕訳を切ります。

いつ計上したらいいの?
というお話は会計用語では認識という言い方をします。


費用は発生主義
収益は実現主義
で認識しましょうというのが原則的なルールです。


いくらで計上したらいいのかわからない場合


<たとえばこんな不動産を買ったとしましょう>
100万円の不動産を買ったが98万円に値下げしてもらうことができました。
翌年不動産の価値は110万円まで上昇しました。

いくつもの数字が出てきた時に、この取引いくらで計上したらいいの?
となってしまったことはないでしょうか?


いくらで計上したらいいのか迷った時は
収入額、支払額に基づいて計上しましょう。


いくらで計上したらいいの?
というお話は会計用語で「測定」という言い方をします。


収入に基づいて、支出に基づいて計上する原則を、収支額基準といいます。

仕訳を上達するには〇〇〇〇が大切?


仕訳は取引を実際にイメージできるかどうかが大切です。

たとえば先ほどの100万円の不動産を98万円に値下げしてもらった話。
いくらで計上するの?というのを聞かれていることがわかります。

いくらで計上したらいいのか?
→支払額に基づいて計上するんだな。
→実際に支払ったのは98万円だな。
→答えは98万円だな。

という風に取引がイメージできれば、
そこから仕訳も思い浮かんできます。

日常生活の買い物を活用しよう

わたしたちは毎日、多かれ少なかれお金を使って生活をしています。
スーパーでご飯を買ったり外食したり、遊びに行ったりジムに行ったりと様々ですが、そのどれもが仕訳として表現することができるはずです。

自分が生活をする際に使ったお金をイメージするのは簡単な作業です。
そこからどのような仕訳になるのか考えてみるといい練習になるでしょう。

両側の立場に立ってイメージすると理解が加速する

あなたがスーパーで支払った代金は、あなたの側から見たら食費ですが、
スーパーの側から見たら売上です。

あなたが受け取った給料は、あなたの側から見たら収益ですが、
会社の側から見たら人件費という費用です。

このように、取引には両方の側面があって、
一方では費用に、一方では収益になっていることがわかります。

日常で買い物をする際の練習として、自分からの立場で見たらどんな仕訳になるのかを考えると同時に
相手の立場から見たらどんな仕訳になるのかを考えると
より早く仕訳が身に付くこと間違いないでしょう。

仕訳は暗記するのではなく、たくさん触れることを通じて自然と身に着けていきましょう。





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