見出し画像

人生の本質は相生相剋論に 陰陽五行論#14

こんにちは、ゆっきーです。

今日は陰陽五行の考え方の中で、「相生相剋(そうしょうそうこく)」という概念についてお話ししたいと思います。

この言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?

一般的に「相生=良い関係」「相剋=悪い関係」と理解されがちではありますが、実はそう単純ではありません。

学びを深めていくと人生における様々な関係性を教えてくれます。良好な関係だけを求めるのではなく、時には対立する関係性にも大切な意味があるんです。

今回は、この相生相剋の考え方を通じて、人生をより豊かにする考え方を見ていこうと思います。

相生関係とは

まず相生関係とは、「気」が自然に一体となる関係を指します。
五行(木・火・土・金・水)の要素が、お互いを支え合い、育み合う関係性です。

五行は次のような順序で循環します:

  • 木は火を生む(木が燃料となり、火が生まれる)

  • 火は土を生む(火で焼かれることで、土は養分豊かになる)

  • 土は金を生む(土の中で鉱物が育まれる)

  • 金は水を生む(金属によって水が浄化される)

  • 水は木を生む(水によって木々が育つ)

この循環の中で特に注目したいのが、「与える側」と「受け取る側」の関係です。

例えば、木は火に対して燃料という恵みを与え、火はその恵みを受け取って存在することができます。

しかしこれは一方的な関係ではありません。この循環の中では、すべての要素が「与える側」であり、同時に「受け取る側」でもあるからです。

木を例にとると、水から恵みを受け取る一方で、火に対して恵みを与えています。つまり、相生の関係とは、お互いが異なる形で貢献し合う、バランスの取れた関係性と言えます。

相剋関係とは

相剋関係は、「気」がぶつかり合う関係を指します。一見すると否定的に思えるかもしれませんが、実はここに人生における重要な法則が隠されています。

五行における相剋の関係を見てみましょう:

  • 木は土を剋す(根を張って土の養分を奪う)

  • 土は水を剋す(土が水を濁らせる)

  • 水は火を剋す(水が火を消す)

  • 火は金を剋す(火が金属を溶かす)

  • 金は木を剋す(斧が木を切る)

「えっ、これって良くない関係では?」

一見するとそう思われるかもしれません。しかし、これらの関係性も自然界には必要不可欠なものです。
例えば、木が土に根を張ることで、土は適度に掘り起こされ、空気が通るようになります。水が火を消すことで、適度な火の制御が可能になります。

つまり、相剋関係にある相手との出会いこそが、私たちに「変化」を迫ります。心地よい関係だけでは、人は本質的な変化や成長を遂げることは難しいものです。時には、自分の殻を破るような関係性が必要になります。

ですから、相剋関係は決して避けるべきものではありません。むしろ、そこにこそ自己成長の大きなチャンスが隠されているのです。

ただし、これは相剋関係をわざと求めるべきという意味ではありません。自然な形でそういった関係性に出会ったとき、それを否定的に捉えるのではなく、成長の機会として受け止める姿勢が大切ですね。

相生の循環を意識すると人生の改良へ

あなたは人生やキャリアで、何を追い求めていますか?

  • より多くの収入

  • 広い人脈

  • 良い出会いやチャンス

  • 深い信頼関係

多くの人はこの結果を得るために、直接的なアプローチしようとしてしまいます。

例えば:

  • 売上を上げようと、がむしゃらに営業活動をする

  • 人脈を広げようと、やみくもに交流会に参加する

  • チャンスを掴もうと、目先の機会を追いかける

しかし、お金も人脈も愛情もチャンスもすべて「結果」でしかありません。

つまり、何かの循環の結果として得られるものであって、直接追いかけても手に入りにくいものなのです。

では、どうすればいいのでしょうか?

五行の観点で見ていくと、この「結果」は「土性」に集約されます。すると相生関係にしたとき、土性を育むのは火性です。

火性とは=「想いを伝え、分かち合うこと」

つまりほしい結果を手に入れる時には、そこを意識しなければいけません。
たくさん自分の想いを他人に伝えることです。

最初は、その想いが否定されたり、理解されなかったりするかもしれません。しかし、それは循環の始まりに過ぎません。

否定された経験から課題を見出し(金性)↓
その解決策を学び(水性)↓
新たな自信を得て(木性)↓
また想いを伝える(火性)↓
結果が手に入る(土性)

この循環を繰り返すことで、少しずつですが、確実な変化が生まれ始めます。

例えば、セールスの場面を考えてみましょう。 売上だけを追いかけるのではなく、まずは「お客様に本当の価値を届けたい」という想いを形にして伝え続けます。その反応から学び、自己を高め、また新たな形で伝える。

このサイクルを続けていくと、ある時点から不思議と結果が付いてくるようになります。そして人生をだんだんと豊かになっていく

というのが相生論の実践になります。

まとめ

いかがでしょうか?
相生相剋は「直線的な因果関係だけでなく、循環的な視点で物事を見よう」という考え方です。

相生の関係が教えてくれるのは、与え合い、支え合うことの大切さ。
相剋の関係が示唆するのは、時には対立や困難こそが、新たな可能性を切り開くチャンスだということ。

そして最も重要なのは、これらの関係性を否定することなく受け入れ、活かしていく姿勢です。

スタートはすべてが思い通りにいくことはありません。
時には想いが通じず、時には予期せぬ困難に出会うでしょう。

しかし、目の前の結果だけにとらわれず、着実にサイクルを回していく。
そうやって人生を改良改善していきましょう。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!