【丸暗記必須】干支の干ってどういう意味? 陰陽五行論#10
こんにちは、ゆっきーです。
陰陽五行論は基礎を学ぶのが一番面白いなと思っているのですが、
今日はその中で出てくる「空間」という要素について話をしていきたいと思います。
空間っていうとちょっとわかりにくいですが、
私たちの人生は、大きく見ていくと「いま、ここで」という時間と空間の中で様々な出来事が起こっていますよね。
この「いま」という時間と、
「ここで」という空間の概念を、
古代中国の人々は「干支(かんし)」という形で表現したんです。
ここで「空間」を表現するものを干と呼びました。
今日はこの干について深ぼるという話です。
干支の干ってどういう意味?
ではその干という漢字の意味合いをさらに見ていきましょう。
この漢字は、もともと天(空)を支える柱のような意味を持っていました。全部で10種類の干が存在しています。
なぜ10個なのかというと、「陰陽」と「五行」という二つの考え方から生まれたからです。
※ここで一旦おさらいですが、「陰陽」とは、世の中のすべてのものには対になる性質があるという考え方です。
例えば、昼と夜、上と下、強いと弱い。このような対極にある性質を「陰」と「陽」という言葉で表現します。
※陰陽論について深ぼったのはこちらになります。
「五行」とは、世の中のすべてのものを5つの要素で分類する考え方です。「木・火・土・金・水」という5つの性質があります。例えば、春の生命力あふれる様子は「木」の性質、真夏の熱さは「火」の性質というように。
※五行論を知りたい方はこちらもどうぞ
そして面白いことに、この「陰陽(2つ)」と「五行(5つ)」を掛け合わせると、ちょうど10個(2×5=10)の組み合わせができますね。
この10個の組み合わせを記号化したものが「十干」となります。
このように、古代中国の人々は、私たちを取り巻く様々な物事を、シンプルな記号で表現することを考え出したんです。では次は、その十干の具体的な成り立ちについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
十干ってどんな種類があるの?
十干を具体的に見ていくと、それぞれの内容は漢字一文字で表されます。
「甲(こうぼく)・乙(おつぼく)・丙(へいか)・丁(ていか)・戊(ぼど)・己(きど)・庚(こうきん)・辛(しんきん)・壬(じんすい)・癸(きすい)」
という十個の文字です。
これらは以下のように、五行の要素それぞれに陰陽の性質が組み合わされています:
【木の性質】
・陽の木:甲(こうぼく)=種が地面を突き破って芽を出すような、強い上昇エネルギー
・陰の木:乙(おつぼく)=若葉が風に揺れるような、しなやかな性質
【火の性質】
・陽の火:丙(へいか)=太陽のような明るく強い光
・陰の火:丁(ていか)=ろうそくの炎のような、温かく柔らかな光
【土の性質】
・陽の土:戊(ぼど)=大地のような安定感のある強さ
・陰の土:己(きど)=土の中で静かに熟成されていくような、内なる力
【金の性質】
・陽の金:庚(こうきん)=鋭い刃物のような、決断力や断片的な性質
・陰の金:辛(しんきん)=宝石のような、内に秘めた価値や美しさ
【水の性質】
・陽の水:壬(じんすい)=大海原のような、広大で力強い水の性質
・陰の水:癸(きすい)=静かに染み込んでいく水のような、柔らかな浸透力
このように、十干はそれぞれが自然界の性質を表現する記号として整理されています。
十干を知るとどう活用できるの?
ここまで十干の基本的な性質について見てきました。
「だから何…?」って思うかもしれませんが、
十干の考え方は現代を生きる私たちの自己理解や意思決定に、とても実践的なヒントを与えてくれます。
【例えば自己理解の場では…】
十干の考え方は、例えば自分自身の特徴や課題を理解する際に役立ちます。
・自分の強み 普段よく発揮している性質は何か?
例えば、乙(おつぼく)のしなやかさが得意な人は、柔軟な対応力を活かせる場面で力を発揮できます。
・伸ばしたい部分 苦手または意識していない性質は何か?
例えば、辛(しんきん)の緻密さが足りないと感じる人は、細部への注意力を意識的に高めていくことができます。
このように十干を知ることで、自分の中にある様々な可能性に気づき、状況に応じて意識的に活用できるようになるんです。面白くないですか?
【まとめ】
いかがでしたか?十干という古代中国の知恵は、実は現代を生きる私たちにも深いメッセージを残してくれています。
単なる占いの記号ではありません。陰陽と五行が組み合わさってできた、人生の様々な側面を表現する優れた「記号」です。
そして、この記号を理解することで、私たちは自分自身や周りの世界をより深く理解できるようになります。
そして何より、自分自身の理解と成長において、十干の考え方は新しい視点を与えてくれます。
「今の自分はどんな性質を強く出しているのか」
「どんな性質を意識的に活用できるのか」。
そんな問いかけを通じて、自分の可能性をより広げていくことができるでしょう。
次回は、時間軸を表す十二支について詳しくお話ししていきたいと思います。十干と十二支を組み合わせることで、さらに深い洞察が得られるので、お楽しみに!