禅画と日本庭園
先日、チラシミュージアムと言うアプリで見つけた、
おもしろ禅画展
に行ってきました。
会場は東京、文京区にある永青文庫でした。
ここは、熊本県の細川護立氏が昭和初期に細川家の美術品の保存のために作ったそうです、建物は元事務所らしいです。
建物は木造の4階建でした。磨き上げられた手すりを眺めながら、階段を上っていくと、
照明が落とされ、ひんやりした展示室は静かな空気が流れていました。
縦長の窓、木彫の室内調度品なども、私を楽しませてくれました。
今回は仙厓ワールドと言う禅画展に行ってきました。
仙厓さんは、江戸時代後期の禅僧で、ちょっとユーモアのある絵で禅の教えをわかりやすく伝えていた。
と、いわれていたようです。
筆一本、墨の濃淡、線の太さ、はらいの勢いなどで、人物の動きや表情、森や川、木々の流れなどを描いた豊かな表現が圧巻でした。
日常の暮らしの中に、目に見えない、
善悪や正否、有る無しの向こうがわを
映そうとした
メビウスの環
が気になりました。
最後は、
あなたが選ぶ禅画ベスト10
という楽しい企画もあり、
好きな絵の下にシールを
貼ってきました。
そして、なぜ私はこの黒一色の禅画に惹かれるのか考えてみたら、実家に達磨太子の描かれた掛け軸があったことを思い出しました。
そういえば、私の父は時々坐禅のようなことしてました。
禅画との繋がりって思わぬところにあったのかなと思いました。
さて、
今日は、永青文庫に続く細川庭園にも行ってみました。
林の中の坂道を静かに降りていくと、
池があり、
もう終わりかけで少ないながらも、
ショウブの花が迎えてくれました。
空を映した水辺や鮮やかな緑が眩しい木々。
においたつような季節の草花をながめて、
ちょっと心がふわっとなるのを感じました。