至福の「お座り」時間のために
2020年も残すところ、後1ヶ月!
今年はお家時間を充実させるべく、パソコンのキーボード・kindle paperwhite・本棚、椅子といろいろなものを購入した!そのお陰でお家時間が充実したことは間違いない!
その中でも、2020年買ってよかったものベスト1は、
ドゥルドゥルドゥル〜〜〜〜
パンパカパ〜〜〜ン!
カール・ハンセン&サンのYチェア(CH24)だ!
Yチェアは北欧を代表するハンス・Jウェグナーがデザインした椅子になる。歴史も古く1950年に生産を開始しているので、発売し始めてから70年も経過している。
「椅子なんて座れば、どれも同じでしょ?」と思う人もいるかもしれない。
確かに、多くの人にとって椅子に座って身を預けてしまえば、別に気にしなくなる存在だろう。
「身を預けられる」
椅子に身を預けていられる感覚を感じたことがあるだろうか?
言葉に表すのは難しいが、「座った瞬間から椅子がないような感覚だろうか。」
「スッと座面が寄り添ってくれ、アームが背中をソッとホールドしてくれる。」
ちょっと、大げさに書いてしまったかもしれないが、これはペーパーコードで編み上げられた座面の特徴だ。ペーパーコードは、いわゆる紙を紐状にまとめたものになる。特に、ペーパーコードは使っていけばいくほど、自分のお尻の形に馴染んでいく。椅子が自分専用に変化していくことになるので、自分が座れば座るほど、自分に馴染んでいくので、どんどん座ることが自然になっていく。
そして、背中を優しくホールドしてくれるアームだ。私はもたれると背中の真ん中辺りををホールドしてくれる。このアームは腕置きとしても活躍する。ちょうど、今もYチェアに座りながら、この文章を書いているが、腕を乗せることができるので疲れない。
だから、この椅子に座っていると、長時間の作業も苦にならなくなった。
「構造のシンプルさ」
見てもらって分かる通り、構造は「シンプル」そのもの!木と座面のペーパーコードだけで作られている。
そう、ネジが一本も使用されていない。
Yチェアは一つ一つの木のパーツが精巧に組み上がって出来上がっている。そのため、ネジが緩んできて締め直す必要がまったくない。メンテナンスって面倒ではないだろうか?座っていると必ず、ネジが緩んでくるし、金属のパーツだとサビついてくることだってある。そんなメンテナンスは一切必要がない。実は7年ほど使い続けているYチェアがもう一脚あるのだが、使用し続けても全く軋んだりしていない。というか、一度もメンテナンスしなくても、キレイに経年変化し続けている。
「触り心地」
家具に触り心地なんてあるの?と思われるかもしれないが、Yチェアは「とってもスベスベの触り心地で、他の椅子にはない。」それは、まるで「赤ちゃんの肌」を触っているような感覚になるし、ついついスリスリしたくなる…
どうして、どうしてそんなにスベスベなのかというと、使用されているビーチ材という木の特徴になる。この木は目がとても詰まっているため、職人が丁寧に磨き上げれば上げるほど、スベスベな触り心地になっていく。もし、どこかでYチェアに出会う機会があれば、この触り心地を体感してほしい。
私は今日もYチェアに頬をスリスリするぐらい、大好きだ
「一緒に年をとる」
皆さんは、家具を買う時どんなポイントで買っているだろうか?見た目、機能性、金額、いろいろなポイントがあると思う。
私はその中でも、「一緒に年をとれる家具」を選んでいる。
それは
「経年変化があること」と
「ずっと使い続けたいと思えること」だと思っている。
その点、このYチェアはどちらも満たしてくれる。元々は肌色に近い薄い茶色なのだが、長年使っていくと徐々に小麦色に変化していく。よく触れるアームの部分と背中の部分では少し色味に違いが出てきたりと変化がとっても楽しい。そして、何より私のお尻型になった座面が良くてたまらない。きっと他の人が座ったら違和感でしかないかもしれないが、それは私用に変化した証拠だと思っている。
座面が私の歴史を知っている
そんなこんなで、2020年で一番買ってよかったものをご紹介した!
書いてみて、改めて「Yチェア」が大好きで、ずっと使い続けたいと思えるものだと感じることができた。椅子は生活の中では、何気ないものかもしれないけど、自分の生活に寄り添ってくれる「Yチェア」はこれからも使い続けていきたいものの一つになった。
私にとって、
椅子を買うことは、家族が一人増えるのと同じなのかもしれない