「文章が上手ですね」「お話がうまいですね」が「残念なひと言」になるケース
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
上手なことを「上手」、「うまい」とほめて、なぜいけないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、目上の方が職業として行っていることに対して、「上手」「うまい」というのは、あまり受け入れられません。
「残念なひと言」になります。
小説家に読者が、「さすが、●●先生。文章が上手ですね」
アナウンサーに視聴者が、「話がうまいですね」といったら、おかしいでしょう。
分かりやすくするために極端な例をあげましたが、専門職の方にその道に関してズブの素人が「うまいです」「巧みですね」などと発言するのは、しばしば耳にします。職業なのですから、うまくできて当然。後輩やその道を知らない人間が「うまいですね」とほめるのは慎むべきでしょう。
正直、「上手いな」「すごいな」と感じたのならば、相手を褒めるのではなく自分を主語として、その結果、どうなったのかを伝えた方がいいと思います。すると「勉強させていただきました」や「いい機会をいただきました」というように謙虚な発言が生まれ、素直な姿勢を示すことにもなります。
仕事やプライベートで「お疲れ様」や「ご苦労様」という言葉は、頻繁に使います。「ご苦労様」も「お疲れ様」も相手を労う言葉ですが、使い方を間違えると「残念なひと言」になってしまいますので、注意が必要です。
現実には、間違って使われていることが多いので、ここで整理しましょう。●「お疲れ様」
この言葉は、上司や目上の人に使うのが本当のところですが、年齢や役職に関わらず、すべての方に用いても、間違いではありません。一般的なあいさつ代わりとしても使えますので、便利な言葉ともいえるでしょう。
だからといって「お疲れ様!」と言い切るのは失礼です。相手を敬う意味があるのですから、「お疲れ様です」と添えましょう。
●「ご苦労さま」
部下や目下の人に使う言葉として、理解しましょう。
よく目上の人に向かって「ご苦労様です」と伝えている場面を見かけますが、ビジネスシーンでは不釣合いです。
たとえば、上司が長年かけて研究開発に関わった商品が完成したときに、
「ご苦労さまです」と労うのは、一般的には失礼にあたります。
しかし、日本語の解釈は時代と共に変わっていきますし、「気にする必要は無い」「労う気持ちが伝わればいい」と、思う向きもあります。
本来「ご苦労様」と「お疲れ様」は相手に合わせた使い分けをするべきですが、初対面の場合には、判断できないこともありますね。
ですから、目上の人に対しては、「ご苦労さま」は使わない。
立場や地位を重んじる、言葉に過敏に反応する方もいますから、「お疲れ様です」のみを使うのが無難です。
~「お疲れ様」と「ご苦労様」の使い分けができていますか?~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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