倹約家が持っている「モノの人生」という考え方
おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
今はどこにいても欲しいものが、簡単に手に入ります。
頻繁に流れるコマーシャルや画面を開くと飛び込んでくるインターネット広告、口コミサイトなどを見聞きしていると、「欲しい」が増え続け、「欲しいが必要でないモノ」が「欲しくて必要不可欠なモノ」へと変換されがちになります。
そのうえインターネットを使えば、クリックするだけで、当日もしくは翌日、好きな時間に商品が手元に届きます。
ネットショッピングには、商品がつぶさに分かる写真や仕様書、お客様の評価や口コミ、他社商品との違いなど、「殺し文句」や「欲しくなる仕掛け」が、てんこ盛りだからです。「倹約家」のあなたであっても、「手に入れたい」「自分のものにしたい」という「所有欲」に支配されかねません。
「たまには自分へご褒美をあげてもいいでしょう」を入り口に、「安いから」「エコだから」「省エネだから」等々。もっともらしい理由をつけ、さまざまなサイトで商品を購入する「ネットショッピング難民」ともいえる人が、何と多いことでしょう。
もっともそういう方がいるから、企業が潤いお金が社会に循環するのですが、限度をわきまえないと、借金をする羽目になるかもしれません。
そうして所有したものを、「100%活かしている」と、胸をはれる方はどれほどいらっしゃるでしょうか?
持て余す、存在すら忘れる、捨てる……さあ大変です。粗大ゴミや家電はそれなりのルールにのっとり、手続きやお金が必要になります。
先日、叔父は置き場所に困るからと、テレビショッピングで購入した「マッサージチェア」を処分しましたが、業者に4000円ほど払ったそうです。それを知った伯母は「こんなことになるのならば、100円で10分動く銭湯にあるマッサージチェアを使えば良かったのに、馬鹿みたい」と呟いておりました。
現代は買うよりも捨てるほうが、手間がかかるのです。
そして、自分の所有欲を満たして捨ててしまうのは、お金と労力の無駄になるだけでなく、モノの流れを止めてしまう。誰にも感謝されず誰の役にも立たず、「モノの命」を失わせることになるのです。
あらゆるものは、活かしてあげることが自然の姿。自分一人でそのモノの命を全うさせる自信がないなら、万事、「所有」するのでなく、「借用」する発想を取り入れてはいかがでしょうか?
すると、置き場所に困る運動マシーンや1年に数回しか使わない高級食器、趣味になるか分からないが、チャレンジしたい蕎麦打ちの道具やゴルフ用品、月に一度乗るかどうかの自家用車、避暑地にある別荘等……。レンタルや友人や知人とのシェアで充分、間に合うものが、多いことに気づくはずです。
モノの人生を考え、きちんと循環させてあげる=「倹約」を、心がける。
そうすれば、生活はおのずとシンプルで心地良く豊かになっていきます。
~モノの人生を考えると「倹約」の軸はぶれない~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃
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