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思ったことは口にしろ 〜紙の本を作って届けたい日記 (2)
文学フリマで売るという選択
さて。前回「紙の本を出版したい」とSNSでつぶやいたら、いろんなリプライをいただいたところまで書きました。
「ぜったい買うよ!」「わたしはサイン本がいい!」「わたしは売り子をやる!」
こんなふうにネットの友人は言ってくれました。
そしてこの(わたしは売り子をやる!)という、友人の言葉が、その後わたしの方向性を決定的に変えることになったのです。
売り子をやる…売り子をやる…
ということは、彼女はどこかで「本を売る」ことを想定しているのだな?
わたしは知らない人にリアルな場所で自分の本を売るなんて想像もしていなかった。宣伝してAmazonでちまちま売ることくらいしか考えてなかった。でも、ここに売り子をやるという人がいて。一緒に売ってくれるという…
もしかして。ふたりだったらできるんじゃね?
しかも彼女はナレーターで「わたしの本」のナレーションもすでにできている。
つまりオーディオブックだって売れる状態なのです。
心がざわざわざわと騒ぎました。富嶽三十六景なみの大波が襲ってくる感触で、慌てて検索をかけてみました。
「文学フリマ」。
こういうものがたしかにある。
秋くらいを目標にしたら、いけるんじゃないだろうか?
秋を目標にしよう。逆算すると、けっこうそれでもタイトかもしれない。まずは文学フリマに出したいんだとアナウンスしよう、そして「売り子」をしてくれると言った友達に改めて声をかけよう。それとあともうひとり、いろんなことを知っている頼もしい友人にも思い切って声をかけよう。
二人とも快諾してくれました。
あらためて「さとうあかつき出版」の新メンバー誕生です。
なんちゃって出版の「さとうあかつき出版」がいきなり3人の出版社になりました。
「本を作って売る」。
まずは電子既刊の「ミドリの森」の紙の本を作る。
そのほかにも作る。
具体的には「佐藤正午さん、ファンならではのネタをわたしに語らせてください」という名目でつらつら書いていたファンブックと佐藤正午作品の二次創作を合体させた本を作る。
あとは「みのうもせふりもみなわたし」(←なぜかタイトルだけ決まっている)という短歌集を作る。
時間があれば「みじかい話ばかり」という短編集と。
昔書いた「キャッツ探偵事務所」というちょっとエロい探偵小説も作る。
ああ。
やりたいことがどんどん襲ってきて、少し書いていかないと整理がつかない状態です。
同時進行で、いろんな「方法」についても考えているし。
だんだん、気持ちがあったまってきました。
気持ちはノリノリです。次回は「手を動かさなければ!」。