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鬼滅の刃の感想

いつもは自分の絵の世界観をnoteに書いていますが、今日は漫画の感想です。
ネタばれがある場所は後半に書きます。

この作品がヒットした理由はたくさんあると思うのですが、一つには単純だったからなのではないかと思っています。
単純というのはもちろん誉め言葉です。

最近の作品の多くは世界観や設定がとても複雑だなと感じている。初見で見ると付いていけない作品も多い。
多くの作品に触れている人ほど複雑な設定に魅力を感じたりしますが(私もその類です)、この作品はいろいろと単純で見やすい。
まずは敵が分かりやすい。作品を通じて「鬼が敵」出会って分かりやすい。他の組織や味方が敵ということもない。ラスボスで追っていた敵も最後まで一貫してラスボスだったこともわかりやすかった。

次にキャラクターの個性の単純性がいい。
主要人物のキャラクターのデザインや思考パターンや行動パターンの一貫性がとてもよかった。戦闘に用いられる技も複雑ではなく分かりやすくかっこよかった。
特に主人公にはとても感情移入がしやすかった。最近の作品に多いチート主人公ではなく、努力する主人公でどこまでも優しいのを貫いたのがとても好印象でした。
猪頭のキャラクターなんて他にはいないですし、見た目のインパクトと猪突猛進の分かりやすさも魅力的。
あと、人気の善逸も一貫して基本的にはへっぽこなのが愛すべきキャラクターでいいですよね。母性に目覚めそうになります(笑)

この全体的に単純で分かりやすいという作品の特徴が年齢や性別を選ばず幅広い人に受け入れられる結果になったんじゃないかなと思います。


二つ目は和風の世界観であることだと思う。これについては色々書かなくても見てすぐわかる話なので割愛。


そんなことをさっきまでやっていたアニメを見て改めて思いました。



あと、最終回の件について。(内容についてはネタバレにならない程度の感想ですが、気になる方は読まないことを推奨します。)

最終回の内容についてはネット上でちょっと炎上しているものを見かけました。
私はわざわざ炎上ツイートをするほどではありませんでしたが、多少は「ちょっとこの終わり方はなかったな」と感じていました。

そこまでの戦いの勢いのすごさから一転して気が抜ける終わり方。もっとやりようがなかったんだろうかと感じるものでした。逆に言えばそれまでの戦いの内容が本当にとてもよかったので、最終回に期待させられてしまった部分が大きかったですね。

でも、最終回からしばらく経って改めて読み返すと「これでよかったしこれしかなかった」と感じるようになりました。色々落ちついて見ると作品全体の終わり方がこれでよかったなと思っています。
贅沢を言うならもう少し後日談をゆっくり描いて、最終戦からの急な終わり方までにある程度段階があるとよかったのかなと思っています。

いやでも、久々に大ヒットした名作が生まれましたね。
本当に良かった。
アニメにはアニメの映像美がありますし、漫画だと漢字の技名などは和風作品の良さが出るなと感じたりします。

先日も読み切りでキャラクターを深堀した作品が出ていますし、これからゆっくりこの作品の世界観が広がる展開があるといいなと思っています。

まだまだ楽しみな作品ですね。
以上、ただの感想回でした。

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