水商売の女性に偏見を持っていた話。
私は、水商売で働く女性たちのことをずっと「ずるい」と思っていた。
ひどい偏見を持っていた。
考え方が変わったきっかけは、好きなテレビ番組の1つフジテレビ「ザ・ノンフィクション」を見たこと。
今日のテーマはナイトクラブのママ。
「銀座の夜は いま・・・菜々江ママの天国と地獄」
「ずるい」と思っていた理由
・一流大学に行かずとも何百万も稼げるから(楽して稼げると思っていた)
・お客さんから貢いでもらえるから
・同性として、自分の彼氏や夫を奪われる気分になるから(妬み)
・「女性であること」で稼いでいるから
(知能ではなく女そのものが価値になり、金銭の対価となる)
(男性優位社会の原因の1つだとも思っていた)
今回菜々江ママが働く銀座は、私もよく行く。おじさんの両サイドにいる
煌びやかなドレスを着る女性。エクセルシオールのカフェで、お客さんにお手紙を書く女性。社長(お客さん)とお喋りをする女性。
そういう水商売の世界で働く女性たちを、これまで心底妬み、見下していたように思える。
自分は、色々なことを犠牲にして勉強して難関大学に入り、マスコミ業界というまだまだ男尊女卑の社会で負けじとサバイブしているのだから。
彼女たちのことを、悠々自適に過ごす女性と思ってしまっていた。(猛省)
この「ザ・ノンフィクション」を見た結果、
自分のナイトクラブで働く人への偏見があったことに気づき、
新しい気づきを得ることができた。
印象に残ったこと
・街に感謝の気持ちがあること。
→スタッフやお客さんもそうだが、「銀座の街に恩返しをしたい」というママの発言が印象的だった。
・生きていくために続けていたこと。
→辞めたかった。子供のため、お金を稼ぐためだけに働いていたと。
働く理由は人それぞれ。
・クラブで働くことで、ビジネススキルが身につくこと。
→名刺データの管理と顧客情報管理の徹底。会社の経営を5つ掛け持ち
し、収支管理をしていること。全ての人ではないと思うが、私なんか
よりよっぽど経営のことがわかっているのではないかと感じた。
(スタッフのためのサロン経営も。お金の商流の作り方にも戦略を感じた)
・人を不快にさせないものの言い方ができること。
→例えば名古屋のクラブに遊びに行った時帰らなければならない理由を「お客様の誕生日のお祝いがあるので」などと言っていたこと。
10代からの大事なおじさん(お客様)が「Hはしてないよ〜」なんて
下品なことを言っても決して顔色を変えず「若い時にご一緒しておけばよかったわ」なんて返しをすること。相手を不快にさせないやり取りに感動。
女性たちは、今ある環境でできることを努力して生きている。
生まれや、教育環境を自分では選べない。
水商売を選ぶ女性が生まれるのは、ある種社会のせいであるとも思う。
だからこれからは決して、人に偏見を持って接しない。
見下そうという気持ちが浮かんだら今日の番組のことを思い出す。
銀座は大好きな街だ。私の背筋をすっと伸ばしてくれる場所であり、普段交わることのない世界を覗き見できる場所でもあるから。
今度綺麗な着物やドレスを着た女性たちにすれ違ったら、心の中で声をかけたいと思う。
女としての人生いろいろ。だけどお互い頑張りましょう、と。
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