【北海道のコンビニグルメ】リボンナポリン
ポッカサッポロというメーカーのRibonブランドの飲み物「リボンナポリン」。
1911年にサッポロビールの前身である大日本麦酒から販売された、北海道限定の鮮やかなオレンジ色の炭酸ジュースです。
近年、イメージキャラクター「リボンちゃん」のデザインを変えたり、飲み物のイメージをより現代的なポップな印象にして、最近では「植物由来のやさしい色」とさわやかで自然派な謳い文句で宣伝されています。
リボンナポリン、と聞いて僕が思い出すのは高校1年生の時のこと。
先輩から「おい、もうリボンナポリンは飲めなくなったか?」と聞かれた時のこと――
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「高校の時の家庭科の思い出は?」
そう聞かれたら、楽しく、もしくは、嫌々ながら、調理実習をした記憶が蘇るのではないでしょうか。
僕の場合は、ちょっと違います。
僕の高校には、先輩の先輩の先輩のそのまた先輩が通っていた頃からずーっと家庭科を教え続けており、「魔女」と噂される先生がいました。
その先生はとにかく早口で、まさに「マシンガントーク」といった感じで言葉を絶え間なく連射し、授業の内容も、「家庭科ってこんなことまでやるの?」というくらいとてつもなく細かいのです。
授業は教科書の他に食品栄養表の本を用い、不飽和脂肪酸やら必須アミノ酸やら水溶性ビタミンやらなんちゃらなんちゃらを覚え、1日3食の栄養計算をして理想の献立を組み立てました。……大学の話ではなく、高校1年の家庭科の話です。
更に、分刻みの調理計画を立てて実習に臨み、試験では定規を持参して方眼紙に家屋の間取り図を書きました。……正直ちょっと楽しかったです。
そして、添加物についても勉強しました。
すでに同じ先生から授業を受け終えた2年生3年生の先輩方からは、家庭科の話になる度に、こう聞かれます。
「もうリボンナポリンは飲めなくなったか?」
そして、
「コチニール色素の映像は見たか?」
と。
家庭科で添加物について習う授業の際に、ビデオ教材でコチニール色素について学びました。
コチニール色素とは、添加物の一種、着色料の一種です。
それは、「虫」から作られる着色料です。
あまり潔癖ではない僕は、「カニやウニだって食べるんだし、虫を食べることだってあるんだし、自然由来なんだから別にいいじゃん」と、思っては、いましたが……
ダンゴムシのような虫がぽとっと水の中に落とされた途端、水がじわ~っと真っ赤に染まっていくその映像は、理屈を超えて衝撃的でした。
クラスメイトはその授業の後の昼食の時間、皆元気がありませんでした……。
そしてそのコチニール色素、実はかつて鮮やかなオレンジ色を出すためにリボンナポリンに使われていたのです。
なので、僕の高校で家庭科を学んだ生徒は皆、リボンナポリンを飲みたくなくなる、というのが毎年恒例の1年生の通過儀礼のようなものだったのでした……。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
現在販売されているリボンナポリンにはコチニール色素は使われていません!
「植物由来のやさしい色」
CMではそう謳われ、リボンナポリンはさわやかなイメージの飲み物として売り出されています。
テレビ番組でコチニール色素について取り上げられていたこともあったので、一般人も添加物に対する関心・理解が深まり、お客様から会社へ何かしらの「ご意見」がありイメチェンを試みたのかもしれません……
今はパプリカ色素を使用しているそうなので、機会があれば恐がらずに飲んでみてください♪
久し振りに飲みましたが美味しかったですよ!
この記事が参加している募集
いただいたサポートは旅行代にしたり、カレー代にしたり、自由に、かつ、大切に使わせていただきます! コメントやTwitter等でのシェアもよろしくお願いします!