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言いづらいのですが…犬が好きじゃないです…ごめんなさい!

少し前、オンライン日本語レッスンでアメリカ人女性とお話しました。都内在住で日本語レベルもとても高い方。

住宅やペットの話題になったとき、

「あのー、ちょっと言いづらいんですけど…ユキノ先生が好きだったらほんと、ゴメンナサイ…。言いづらいんだけど…」

申し訳なさそうに、もじもじしているので何かと思ったら…

「…私、犬が好きじゃないんです」

って。

思わず「あっ、気にしないで!私も好きじゃないから!」と言ってしまいました。

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長々と前置きをした彼女の気持ち、すごーくよく分かります!

私も「犬が好きじゃない・苦手」と伝える状況では、同じように前置きして、後ろめたさを感じながら話すからです。

National Geographicの動物ドキュメンタリーを見たり、自然の中にいる動物を見るのは好き。でも、人間に飼われている小型犬、特に愛玩犬が苦手なのです。

ウォーキングをしていて前に小型犬を連れている人がいたら、別の道を通ります。以前、歩道橋で向こう側に小さな犬を連れた方がいらしたので、通り過ぎるのをこちら側でずっと待っていたけれど、いつまで経っても通り過ぎてくれない。「リードを短くするか、抱っこしてくれないかな…」と思いながら、仕方なくワンちゃんを避けながらササッと通ったら、

「何、うちのコが怖いの?!噛まないわよ!」

なんて言われたこともありました。
(噛まれると思ったり、怖いわけじゃないのです…)

これって「あるある」みたいで、ブログの方でも、やはり似た経験をされた方からコメントをいただきました…。

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「犬が苦手」と言うと、

犬が嫌いなんて人間じゃない!
なんて冷たい性格なの!
このコは大切な家族なのに!

なんて大ブーイングを受けることもあって、冗談だとしても、ズキン!と心をえぐられるような気持ちになります。

私は、たとえば猫、コーヒー、ジャズなんかが好きですけど、面と向かって誰かにそれらを「好きじゃない」「キライ!」と言われても、「へー、そうなのね」と思うだけです。

猫は犬よりカワイイわよ!
ジャズが嫌いなんてどうかしてる!
コーヒー、美味しいのに!!

などとは思いません。

でも、犬やフィギュアスケート国民的人気シンガーだったり…

・大多数の人が好き
・熱狂的なファンが多い

ものやことに関しては「好きじゃない」と正直に言おうものなら

えっ、ひどい!ありえない!

という反応が返ってくることもある。

だからこそ、あの生徒さんも長々と前置きして、「ごめんなさい」とまで断って申し訳なさそうに「犬が好きじゃない」と言ったのだと思います。

こういう風に、他人の反応を極端に気にしたり、後ろめたさを感じながら話すのって辛いですし、語学力にも関係してくると思うのです…。(続きます)



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