男の人って、怒鳴りますよね?「打たれ強い」人は つらく厳しい人生になっていく
前回、料理などを「まずい・美味しくない」と感じてしまうことと、being tactfulは別ものだと思う。と書きました。
以前、地方で働いている年上の女性と仕事の話になった時、
「男の人って、怒鳴りますよね」
と言われ、驚いたことがありました。
彼女は高校卒業後に今の職場に就職し、20年以上勤めているベテラン社員。そんな彼女が、機嫌の悪い男性上司にささいなことで怒鳴られることがあるというのです。
「でも、男の人ってみんなそうですよね。」
諦めたような、当然のような口ぶりで言われ、心底驚きました。
幼い頃、私は父親が怖くて、ビクビクしたり、いつも人の顔色を伺っているような子供でした。幼稚園の頃に友達が「おとうさん、だーいすき♡」と抱きついているのを見て、「なんでそんなことするんだろう?」不思議に感じていたくらい。
そんな風に育ったので、「怖くない・優しい」男性や、のびのびと自分らしくいられる環境をずっと欲していたんですよね…。
なので、お付き合いしてきた人や、結婚相手、男友達も皆優しい人ばかりで自分らしくいらるし、今まで働いてきた職場もそう。
私は根性や根気がなく、体育会系の環境や厳しい職場にはいられません。だからこそ、長年、派遣社員として仕事内容と職場環境を重視して仕事を選んできました。
怒鳴る上司がいるような職場には勤めませんし、もしそういう人が身近にいたらすぐに辞めてしまうと思います。(実際に辞めたこともあります)
私にとっては、
・我慢すること
・途中でやめないこと
・誰かの機嫌を取ること
よりも、
・心身共に健康であること
・安心して働けること
の方が大切だからです。
でも、前回の記事のように「まずいって言ったらダメ!お米を一粒でも残したらダメ!」と、自分の自然な欲求や感情に対してあまりに厳しく「ダメ」と言われていると、だんだん自分の感じることに自信が持てなくなってしまったり、職場で理不尽なことがあったり、abusiveな恋愛や結婚生活で辛い思いをしていても「イヤだな」という思いが麻痺してしまったり、
男の人ってみんなこうですよね…
でも結婚って、こんなものですよね…
私が我慢するのが当然…
と思い込んでしまうのでは…と感じます。
心理カウンセラーの石原加受子さんの著書に
打たれ強いという言葉が「強い」という肯定的なイメージで使われるように、我慢強いことや心の痛みに鈍感であることが、まるでよいことのように思われています。果たしてそうでしょうか。
と書かれていて、驚いたと同時に納得したのを覚えています。
私は「根気がないこと」、「我慢強くないこと」が欠点だと思っていたのですが、
「打たれ強い」人はつらく厳しい人生になっていく
という石原先生の言葉を読み、「我慢強くないことは決して悪いことじゃないんだ」と気が付いたのでした。
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