ミュージカル「SISTER ACT」観劇感想
こんにちは、雪乃です。今日は東急シアターオーブで「天使にラブ・ソングを… ~シスター・アクト」を観てきました。「マリー・アントワネット」以来、久しぶりの東急シアターオーブです。
私にとってはこの作品が人生初の来日公演。台詞を含め全編英語でミュージカルを観るのは初めてでしたが、字幕付きだったので英文法が記憶の彼方に飛んでいった私でも楽しむことができました。でもそれはそれとしてやっぱり英語はやり直した方がいい気がする!字幕と舞台を交互に観るのが大変だった!
観る前は「舞台で字幕ってどういうこと?」と思っていたのですが、舞台の上手と下手に1台ずつ電光掲示板が設置されていて、そこに日本語訳が表示される……という感じでしたね。
作曲は我らがアラン・メンケン大先生ということもあり、とにかく楽曲がすごい!もともと今日に備えて予めロンドン版の音源を聞いていたのですが、生で聞くと迫力が段違いでした。デロリスとシスターたちが歌を通じて絆を深める「Raise Your Voice」や、冒頭でデロリスが歌い、1幕ラストではシスターたちと歌い上げる「Take Me to Heaven」、2幕の幕開けを彩る「Sunday Morning Fever」、そして物語を締めくくる「Spread the Love Around」など、聞くだけでハッピーになる曲ばかり。
演出は日本でも新演出版「マリー・アントワネット」を手がけたことでお馴染みロバート・ヨハンソン先生。劇場全体をディスコにする華やかなショーシーン、分かりやすく鮮やかでテンポの良い舞台転換と、豪華かつ時に映像を交えたわかりやすい演出でとても良かったです。
全キャストの歌唱力がとにかく素晴らしかったのですが、特に書いておきたいのがシスター・メアリー・ロバートを演じたソフィー・キムさん。
私は「エクスカリバー」のソウル初演版のCDを持っているのですが、その作品にグィネビア役として出演していたのがソフィー・キムさんでした。「エクスカリバー」の中で一番好きなのがアーサーとグィネビアが歌う「If he were standing here」なのですが、この曲を聴いてからソフィー・キムさんの歌声の虜だったので、今回日本で歌声を生で聞くことができたのが本当に嬉しくて……!しかもメアリー・ロバートのソロナンバー「The Life I Never Led」は「シスター・アクト」を観る前から大好きな曲でした。そんな大好きな曲を大好きな歌声で聞けるという奇跡が起き、「The Life I Never Led」は前奏で泣きました。EMKの公式YouTubeチャンネルにアップされている動画も素晴らしくて何度も観ていたのですが、生で聞くとさらに圧巻!繊細で透明感があって、なおかつ劇場全体を満たすあの迫力。本当に、ソフィー・キムさんを拝見できただけでも「行って良かった!」と思える公演でした。
とりあえず動画貼っておくので「The Life I Never Led」だけでも聞いてください。
あとこちらの歌唱披露動画もぜひ。
今回来日した「シスター・アクト」を制作したのは、韓国のミュージカル界を牽引するEMK。「レベッカ」や「モンテ・クリスト伯」「モーツァルト!」「エリザベート」など日本でもお馴染みの英語圏・ドイツ語圏のライセンス・ミュージカルの韓国版を上演するほか、「四月は君の嘘」「マリー・アントワネット」など日本発ミュージカルの上演、さらに「フランケンシュタイン」「ベートーヴェン」「笑う男」などオリジナル作品の制作にも力を入れているプロダクションです。今韓国でEMK版の「ベルサイユのばら」やってるんですよね~。めっちゃ観たい。間接的にではありますが憧れのEMKミュージカルが観られて嬉しいです。
観客も総立ちで盛り上がったカーテンコールに至るまで、とにかく最後まで楽しかった「シスター・アクト」。次は日本語版も観てみたいです。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。