ナマハゲらしく
最近、秋田のなにかにネーミングをするとき、「こまち」か「ナマハゲ」をいれればいいといった風潮があるんじゃないかと思うくらい、よくみる。
先日行った温泉では、髪に大きな花をつけ、着物をきたお姉さんのポスターをみかけた。その下にはNAMAHAGEダリア。
なんなんだよ、それと思って検索するとHPがあった。
確かに、こうやって調べてしまう人がいるんだから、インパクトはあるし、なまはげからは秋田しか連想しないし、一度聞いたら忘れない。
けど、ただナマハゲをつけているだけで、ダリアの美しさがまったく引き立ってない。
ナマハゲは何かしらの名前で使われるだけでなく、年がら年中、駆り出される羽目になり、担い手不足も課題になっているそうだ。いやいや、まて、ナマハゲとは元来、年の節目にやってくる来訪神であって、イベントに駆り出されるものではない。担い手不足って・・・ディズニーランドのミッキーも中に人が入っていると思ってはいけない、言ってはいけない暗黙の了解がある。ナマハゲもその立ち位置でいてほしい。
今日のニュースではおいおい、それは見せちゃいけないんじゃと突っ込んだナマハゲがいた。
「男鹿市の職員向けにナマハゲ講習会が行われました。歩き方やしゃべり方などを熱心に勉強していました」
来訪神ではあるものの、中身は人間・・・知っているが、それを大々的にしらしめてはいけない。こそっと講習会をやってほしかった。ナマハゲ講習を受講すれば、誰でもなれると思われてしまうじゃないか。
さらに、「泣く子はいねがー」と大声で叫びながら地域の家々を歩くのがナマハゲ。
なのに、新聞には・・・
ナマハゲ サプライズ乗車!
ナマハゲは乗客の隣にそっと座り「今日はどごから来った?」と優しく話しかけていた。
違う違う違う!そっと座ったり、いたわったりしないでけれ~。ナマハゲはそういう存在じゃない。
秋田県さん、ナマハゲをあまり乱用しないでください。ナマハゲはいつでも会えるアイドルではありません。