おばあちゃん的、アプリを入れるとスマホが”重く”なる理由
今シーズン盛り上がった「団地のふたり」じゃないが、外出の仕事がない限り毎朝、近所の公園で行われているラジオ体操に参加している。団地ラジオ体操仲間の話↓
ラジオ体操仲間になって約3か月ちょい。このラジオ体操軍団の中では最若手ということもあり、「団地のふたり」のなっちゃんとノエチのように、なにかと頼られるようになってきた。
特に多いのはスマホの使い方。
今日のお題は「タクシーがつかまらない」
「電話してもなかなかこないのよね」
「電話で送迎すると手数料で300円かかる」などなど言い分は多分にある。
おじいちゃん、おばあちゃんたちは免許を返納し、バスが街中にいく足となっているのだが、本数も減って使い勝手が悪いらしい。しかも、足腰も弱くなり、たくさん買い物をしたときはタクシーで家の前まで送ってもらいたいのだそうだ。
「じゃあ、タクシーアプリのGOを使ってみよう」
というとみんな興味深々。
「最近、黒い車で「GO」と書いているの見かけるでしょ。あのタクシーが、スマホのアプリで呼べるんだよ。今いるところの近くに何台のタクシーがいて、あと何分でくるか表示されるの」
わたしのスマホにいれているタクシーアプリ「GO」を見せながら説明しているとわらわらとじいちゃんばあちゃんが集まってくる。
「目的地を入力して、予約ボタンを押すと、配車されて、あと何分でつくか、今、タクシーがどこにいるかこの地図上でわかるの」
ほほお!とまるでわたしがそのアプリを開発した人のような羨望のまなざしを一身に受ける。悪い気はしないw
「クレジットカードを登録しておけば、タクシー降りるときの支払いもしなくていいしね」
と一通り説明したら、みなアプリを入れ出す。すると、入れるかどうか迷い気味のおばあちゃんが質問してきた。
「でもアプリ入れると重くなるでしょ」
おばあちゃん、いいとこついてくるね。90歳近いのによくわかってらっしゃる。
「まあ、確かにアプリ入れすぎると動きが遅くなったりするけど、使ってないアプリを削除したりすればいいんじゃないかな」
すると怪訝な顔をしながら
「いや、遅いとかじゃなくて重くなるのがいやなの」
なぬ?スマホストレージの空き容量の話じゃないのか?しかし、あまりカタカナ用語使うとわからんというし・・・
「アプリを開く時間が長くかかったりすると、空き容量が足りない、すなわち動作が重くなるんだけど、そのアプリ自体を削除したら軽くなるよ」
「アプリごとに重さって変わるの?」
「うん、まあ重いアプリもあるけど、GOはそこまで重くないと思うけど」
「重さって見れるの?」
「インストールしているアプリの一覧みれば・・・」
と設定画面からすべてのアプリに移動する
「このMとB(MB)が重さなの?」
「まあ、そんなところかな」
「gでいうとどのくらい?」
は!も、もしかして、アプリを1ついれるたびにスマホ本体が重くなると思っていたのか!そうか、そういうことか。しかしここで
「そんなことも知らないの~」
と言ってはいけない。スマホを使いこなそうと頑張る90歳おばあちゃんのやる気をそいではいけない。笑いたいのを必死にこらえてやさしく答える。
「スマホの中にたくさんのものをいれると、スマホを動かすところが動きにくくなるだけで、スマホ自体は重くならないんだよ」
「そうなのね。わたしったらオバカね!」
傷つけずにすんだ・・・それにしても、子どもも突拍子もないことをいって面白い!なんて動画をみるけど、じいちゃん、ばあちゃんも負けないくらい突拍子もないことをいう。理解するまでにかなりの時間を要するときが多々あるのだ。でもまあ理解した時は面白く楽しいからいいんだけれど。
今朝だけで、タクシーアプリGOをインストールした人10人。もしかして転職は販売員?かもしれないなんて思ったのだった。