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ブータン初めての食事はヨーグルトケーキ
朝8:30到着の予定が午後3時と大幅に遅れた我が飛行機。
友人は6時間も空港で待っていたのだろうか。
もしくはWhatsAppに「自力で来い」とメッセージを送っているのだろうか。なんてことを考えつつ、とにもかくにも待っていたら申し訳ないとばかりに、荷物をピックアップし、両替もせず、出口付近にあったSIMカード販売所にもよらずに空港の外に出た。
すると、ブータンの伝統衣装をきた男性陣がずらり。
ちなみにこんなお衣装↓
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ゴと呼ばれるこのお衣装をきたガイドらしき人達がずらり。いの一番に出てきたもんだから、みんなに注目され、こちら側からするとものすごい歓迎を受けているような錯覚をおこし、思わず
ヤーヤー!なんていって手を振りそうになったその時。
「君はデチェンの友だちか?」
と警察官に話かけられた。なぜ、警察?なぜ、友達の名前を知っている?とおののきながらも
「YES」
と答えると、スーツケースの取っ手を持ち、ゴを着たガイドの間をぬけ、颯爽と歩いていく。
どこいくんじゃ?と思いつつも、警察の恰好をしているからひとまず信じるしかあるまい。すると、POLICEと書かれた車にスーツケースを入れ、こっちにこいと手招きする。
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何がどうなっているんだろうか。言われるままついていくと、カフェらしいお店に入っていく。
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一体、何が起きているのかよくわからない。
「おなかすいているか?」と聞かれるがその前に
「あのう、デチェンはいずこ?」
すると、ああ、そうかと笑いながら
「俺はデチェンの友だちだ。パロで警察官をしている。デチェンは飛行機が遅れることを知って、俺に連絡をよこし、お前を自分のかわりに迎えてほしいといった。だから俺はお前を待っていた。デチェンは一度、ティンプーに戻ったが、飛行機が着陸するぞと伝えたからあと30分で着くはずだ。だから俺とここでお茶して待とう」
とかなんとかいっていた。それにしても、びっくりするじゃないか。警察の恰好してたら。バンコクの空港でもみんな友達だったが、ここでも友人ネットワークか。
この警察官も警察なだけあり、カフェに入ってくる人みんなと知り合いなようでわいわいとしゃべっている。
おいしくない機内食と軽食を無理やり食べたせいでまったくおなかがすいてなかったが、
「ケーキを食べないか」
と3回もいわれたので根負けしてショーケースにいき、一番さっぱりしてそうなヨーグルトケーキをオーダー。
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単なるスポンジケーキにしか見えないが、ブータン上陸初めての食べ物を一口。
味がしない。機内で食べたクッキーのように口の中の水分をがっつりもっていくパサパサ具合。日本のスーパーで売っている安いパウンドケーキのほうがおいしいんじゃないかというくらいのパッサパッサだったものの、残すことはできないたちなので、コーヒーで一気に飲み込んだ。
一気に食べないと残しそうだったから早食いしたのだけなのに、なんだかんだいって、このジャパニーズおなかがすいているんじゃないか!と勘違いされ、これを食べるか?と差し出されたのが・・・
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ブータン人の友だちが日本に来た時に、口の中でひたすらなめていたドライチーズ。
これまた口の中の水分を一気にもっていく乾燥っぷりで、飴をなめる感覚で食べるのだが、若干乳くさいのと、しばらく口の中に残るもんだから乳臭さが口の中に蔓延し、気持ち悪くなってうっぷとなる代物。
「なめていくうちに甘く感じる」
なんていっていたが1時間口の中にいれても甘く感じるどころか、獣臭がするような気さえする。
このドライチーズのお話はまた今度じっくり書かせていただくことにする。ということで、こちらは丁寧にお断りしたところでデチェン登場!
感動の再開を果たし、ティンプーに向けて出発した。
ちなみに、もし自力でティンプーにいくとしたらバスなのか?と聞いたら
「バスあるのかな~。あるんだろうな~、乗ったことないからわからない」
のだそう。観光客は必ずガイドを付けなくちゃいけないから利用する必要がないし、ブータン人も基本は家族が送迎、もしくは自分の車できて空港に駐車しておくから公共交通機関はいらないのだ。
すると警察官が
「もし、デチェンが来れないってなっても、どこかの観光バスに声かけて乗せてもらえばいい。間違いなく載せてくれる。もしくは、駐車場にある車はほとんどティンプーに行くからのせてくれるはずだ。ブータン人はみな優しいからな」
優しいからって見ず知らずの素性もわからないジャパニーズを乗せるのか?それ乗ってみたかったななんて思ってしまったブータン初日である。
明日はモディ―首相か私かの巻。
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