金などいらぬ 仲間がいれば
前回の光る君へ。歴史ドラマなどで描かれることが少ない「刀伊の入寇」がどんな風に描かれるのか興味津々だったが、周明が一発の矢に胸を居抜かれたシーンで終わるという、まったくもって予想外の展開だった。さすが恋愛の名手、大石静氏の脚本。
荒くれものだった隆家が、気品を備えつつも、知略をめぐらし、異民族を撤退させるありとあらゆる伏線が張り巡らされているかと思いきや、そういったものはなくいたってシンプルに描かれていた。あと一押しが欲しかった。
それにしてもふわふわ、ちゃらちゃら、へらへらしていた隆家が皆に慕われているのがどうも見慣れない。が、自分の進むべき道が定まったのか表情に力がみなぎっていた。私財をなげうって、民、国のためにまい進する隆家。
「金などいらぬ 仲間がいれば」
かっこいい!実にさらっと言いのけた。
老後2000万円問題とか、新NISAで将来の資産形成をしろとか、金をためることを推奨する日本政府だが、田舎であればそこそこの金でなんとかなる。実際、我が両親はそこそこぐらいしか貯金はないはずだが、二人野菜を育てながら、温泉いったり、旅行いったりとゆるりと過ごせている。
隆家も都から離れ、そこまで田舎ではないものの大宰府に赴任し、やっと家柄にしばられず、気取らずにいられる安息の場所を得て、そう思ったのだろう。
金などいらぬ 仲間がいれば・・・と思えるような老後になるといいなと感じた、前回の光る君へ。
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