お米が足りないのでは?!
スーパーに米がないと騒いでいるが、騒いでいるのは報道関係者だけなのかもしれない。
お寿司や天ぷらなどが揃うなんでもござれの大衆居酒屋に行ったのだが、隣にはスタイルがいい女子とおそらくその彼氏。注文のお品が届いたとき、その量に驚いた。
30貫はあるだろう大皿がきたのだ。彼氏はおいしそうに食べていてみていて気持ちがいい。
が、彼女はというとシャリをいちいち半分にして食べている。見なきゃいいのだが、どうしても目の端に入ってきてしまうからみてしまう。スタイルのよさからいって、糖質を気にしているのだろう。
その半分にカットされたシャリは間違いなくゴミ箱行。米がないない言われているのに、糖質を気にして食べられないかわいそうな米たち。糖質かどうか本人には聞いていないがとにかく全部半分残しているのだ。
昔こんな記事を書いた。
じいちゃんの教えによりご飯が残せない。食べられそうもないときは注文するときに「かなり少な目で」といい、残さないようにする。
米不足もさることながら、皆さん、一粒のお米を作るのにどれだけ労力がかかっているかわかっているだろうか。お茶碗1杯で約3000粒。これを田んぼのイネの株に換算するとなんと2~3株分に相当しているのだ。育苗し、田植えをし、雑草をぬき、水を与え、中干しをし、ようやっと秋に収穫する。そんな手間暇がかかるのが米なのだ。
別に一粒くらいどうってことないでしょ?とは思わず、昨今の豪雨災害でイネが倒伏している状況をみたり、米不足のニュースをみて、農家さんの気持ち、一粒の種から作られる頭を垂れる稲穂かなをみて、
「お茶碗一杯の米を作るのに2~3株も必要なのか」
と思えば、糖質気にして残すなんてことにはならないのでは?
日本には徴兵制度はないが、農作業制度を導入するべきじゃないだろうか。そうでもしないとこの飽食時代、日本の食料自給率の低さ、米や野菜を作る大変さに気づかないのではないだろうか。