人生毎日うわの空

マインドフルネス関連の記事を書く仕事が続いて、実際に

”今、この瞬間に意識を集中する。ありのままの自分の気持ちに気づく”

というオンライン講座を受講したりしてみるのだが、まったくもってマインドフルな状態にならない。

1か月くらい続けていて、やっとマインドフルな状態に近づくも、日常的に心を開放させて、今の自分の状態に気づこう！と、座禅をしたり、アロマたいたり、マインドフルネスミュージックを流して目を閉じると、すぐに

「昼、何食べようかな」
「明日の出張は何時に家でればいいんだろ」
「あ、ちょっとコーヒー飲みたくなってきた」
「今日のnote何書こうかな」

などなど、煩悩まみれというよりも、人生毎日うわの空なのである。

さすがにインタビュー中は集中しないと質問できないし、会話が成り立たないからかなり頑張って集中する。ただただ一緒にいるだけで楽しい友人たちとの会食のときも

「うまいね！」「楽しいね！」

とその場の自分の気持ちを素直に受け止めている。

それ以外のときはほぼうわの空。
特にお母さんとしゃべっているときは、いつもなにやら文句ばかりいうし、同じこと何回も繰り返すから、あくびが自然とでてしまい

「あんた、聞いてるの？」

とよく言われる。これぞ、ザ・うわの空。

わたしってインタビューと友達と遊んでいる時以外集中しているときないんかな～と思って、は！と思い当たった。

バリウム検査の集中力が半端ない。

昨日、バリウム検査をして、終わったあとに

「今、下剤を飲んでください」

と飲むまでそこに立ってるから、つい言われるがまま2錠飲んでしまった。そもそも毎朝快調、ちょっと冷たい牛乳を一気飲みするだけでトイレとお友達になるのに、下剤なんて飲んだらトイレとお友達じゃすまないくらいになる。

案の定、飲んで2時間後から徐々に痛くなり、トイレにいくたびにゆるくなり、4時間後、トイレに座り、かなりの激痛と闘い、体をよじらせながら見事に下った。

とつい話がそれたが、バリウム検査のときは、言うとおりにどろっどろのバリウムを無理やり飲み、そのあと、ちょっと右、もっと右、あおむけになれ、左をむけ、機械が動くから取っ手を内側からもって力をいれろだの、先生のマイクの声に集中していないと、

「今、なんていった？」

となる。毎日お忙しい先生にご迷惑もかけられないので、ちゃんと1回で終わるように超集中してマイクの声に耳を傾ける。

全然、幸せな状態じゃないからマインドフルな状態ではないが、今、この瞬間に意識は集中できているから終わった後の達成感はものすごいある。

ということで、バリウム検査、決して嫌いじゃないんだな。わたし。

ちなみにあのブッダさまは

「私は何を食べようか。私はどこで食べようか。昨夜は眠りづらかった。今夜はどこで寝ようか」などといった憂いを生む思考を抑制せよ

と述べているが、バックパッカーやってたとき、これ毎日考えていた。
お金なくて、ご飯が夢に出てきたり、灼熱インドでケチって扇風機もない部屋で寝たら、案の定、寝れなかったり、バスが遅れて、真夜中に街中でおろされて、どこにホテルあるんだろう？とさまよったり。

それはそれで楽しかったから、状況によっては「憂い」ではないし、うわの空もそれなりにいいもんである。と、自分の集中力のなさを美化する。