マガジンのカバー画像

ブータンズへの大恩返し

88
同じ平たい顔族のブータン人は日本と似ているところが盛りだくさん、うけた恩を返す旅日記
運営しているクリエイター

#ティンプー

幸せの国からトンネルがない国へ

前回までのブータン旅行記はこちら。 助手席でウトウトしているのに半永久的にしゃべり続けるドライバー。軽快な音楽とともにアクセルを勢いよく踏み、スピードをどんどんあげていく。 険しい山岳と急峻な渓谷に分断されているブータンではハイウェイと呼ばれていても、舗装されているだけで細いぐねぐねと曲がりくねった山道を走ることになる。しかも、首都ティンプーと空港があるパロを結ぶハイウェイでさえぐねぐね道なのだ。 男女問わず、そんな山道に慣れているのか華麗なハンドルさばきで車を走らせる

乗り合いタクシーで帰りたい理由

前回までのブータン旅行記はこちら。 アカホシカメムシを踏んづけてはいないとは思うが、万が一のためにウェットティッシュで念入りにふきふきして靴を履く。 「日本人ってキレイ好きよね。裸足でちょっと歩いただけでもちゃんとふくのね」 いや、違う。旅行時にそんなにいいスニーカーは履いてないし、潔癖症でもないし、普段だったら靴下はいて終わりだ。カメムシらしいものがあんなにうようよいて、もしかしたらヒンドゥー教徒の皆さんが朝早くきてお祈りにきたときに踏みつぶし、その液体が足についてた

遠くに投げるのが好きらしい

前回までのブータン旅行記はこちら。 ティンプーからゲレプは飛行機で楽に?来たのだが、帰りはシェアタクシーというもので陸路にチャレンジすることにした。 出発の時間まで1時間あるので、ちょっと寄り道しようということで車を走らせたわけだが、途中の公園で気になる男たち発見。 今日は男子限定のイベントなのか?というほど男子しかいない。 よく見るとひとりが何かを投げ、それをみんなで見ている。 チュキがちょうど友達から電話があり、車をとめたので、窓をあけてみていると、投げる人はか

不親切な空港をフレンドリーなスタッフがカバー

昨日までのブータン旅行記はこちら。 前回、ゲレプに向けて離陸してしまったのだが、パロ空港に話を戻す(笑)。 今回のブータンはパーソナルビザ(招待ビザ)を友人にとってもらって入国。そのときのすったもんだはこちら とまあありがたいことに、たったの5000ニュルタムでブータンに来れたわけである。最初に日程を決めたものの、来てみたら、そんなにガッチガッチにスケジュールどおりに動かなくてもいいというのがわかった。 なんだったんだ・・・あのすったもんだは・・・ ということで、ゲ

ブータンには蛍の光がない

昨日までのブータン旅行記はこちら。 2日目最後のティンプー観光は、ブータン人いわく「ブッダポイント」。ガイドブックいわく、クェンセル・ポダン、通称ティンプー大仏。 ややこしいがどの言い方もあっている。ティンプーにある大仏だし、ティンプー市内のどこからでも見えるから”ポイント”といっても問題ない。 ちなみにこんな感じ↓ この写真をみてわかるようにティンプー市街の南側の尾根、ブータン語でクエンセルガンにある。 市内のどこからでも見られるし、観光名所だし、国のシンボル的存

ピントがあわないほどのえもいわれぬ匂い…

昨日までのブータン旅行記はこちら。 友達のお母さんと毎度書くのも読むのもどうかと思ったため、本日よりマミーと書かせていただく。 マミーとぶらぶらティンプー市内散策のラストは、王制百周年記念市場。と仰々しい名前なのだが、その名のとおり王制百周年を機にリニューアルした市場。 古くて薄暗くて、ただ単に屋根があるだけだった建物がこんな整然とした美しいマーケットに様変わり。 海外のこういった市場に行くときにいつも思うのだが、こうも同じものを売っている店が大量にあると正直、どこで

日本以外でかばんを置いて注文できる国

昨日までのブータン旅行記はこちら。 友人宅はティンプー市内の西側のモティタン地区のちょっと山を登ったところにあるため、ティンプー市内へは下るだけ。意気揚々と下っていくと見えてきたのが、ティンプー名物「交通整理の交差点」。 と思ったら、ただの交差点だった。ニュージーランドでもお世話になったラウンドアバウト。右側をみて車が来てなかったら交差点の中に侵入でき自分の行きたい方向にいくなかなかよくできたシステム。 初めてラウンドアバウトにチャレンジしたときは、かなり緊張したが、慣

ブータン初めての食事はヨーグルトケーキ

朝8:30到着の予定が午後3時と大幅に遅れた我が飛行機。 友人は6時間も空港で待っていたのだろうか。 もしくはWhatsAppに「自力で来い」とメッセージを送っているのだろうか。なんてことを考えつつ、とにもかくにも待っていたら申し訳ないとばかりに、荷物をピックアップし、両替もせず、出口付近にあったSIMカード販売所にもよらずに空港の外に出た。 すると、ブータンの伝統衣装をきた男性陣がずらり。 ちなみにこんなお衣装↓ ゴと呼ばれるこのお衣装をきたガイドらしき人達がずらり

世界一かわいらしい空港

祈願したおかげかゴウハティ空港4時間滞在で出発。 お隣の尼僧によると1時間くらいでパロ空港に到着するという。 確かに・・・と納得している場合じゃない。1時間もかかったら天候がまた変わるかもしれないじゃないか。 ということで、窓にへばりついて外を眺める。 「着陸態勢に入ります」のアナウンスもないし、客室乗務員によるシートベルトやテーブルの位置確認もないし、着陸するか怪しいなと思っていたが、高度を下げている感じがわかる。ということは着陸できるのか。 雲が厚くて、動画でみ

見覚えのある景色

旅をしているといつもより早起きになる。 通常運転でも5時に起きてるのに本日は時差が少しあるからか、現地時間で3時。 二度寝ももったいないから朝散歩に出かける。メインストリート以外は昼間でもさほど人を見かけないティンプー。朝は誰も歩いていない。ものすごく静か。 目の前はおそらく4000m超えの山々。海外にきたなーとしみじみ感じる風景に心が落ち着く。 と気持ちよく歩いていたのだが、なんだろ、この見覚えのある感じは。 と段々、シンキングモードになってきてしまったので、いか