見出し画像

定期的な出血の原因について、医師から斜め上の病名(疑い)を告げられた!

定期的にお尻とか鼻とかから出血するのと、その頃に、頭痛・下腹痛・腰痛・全身倦怠感・吐き気などがみられ、またその直前はものすごい眠気と、あとイライラしていることがあって、以前は不定期だったのですが、男性ホルモン補充療法や性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからは、定期的になってきたこと、そして症状も強くなってきたことから、かかっている病院の総合診療部(NHKのドクターGでおなじみの先生がいらっしゃるところ)にかかって、いろいろ精査して頂きました。

そもそものはじまり

この謎の現象、さかのぼれば、20歳頃からあって、もう20年近くのお付き合いなのですが、いろんな病院で精査しても、原因不明で帰されることか多かったんですよね。または潰瘍性大腸炎疑いか、クローン病疑いで。
いままでのどの先生も、口をそろえて、「女性なら、「生理です、月経です」で片付くんだけどね」と。一応ギリギリ男性のはずなので、出血する臓器もない(はず)ですし。ただ、後述の理由のように、ホルモンバランスについては男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからは女性ホルモン優位で生きているというのはありますが。

そもそもの症状(出血編)

そもそもの症状は、上記に書きましたように、お尻からの出血(ただし、出血部位が特定できない。今まさに出血してます!な日に、簡易的ではありますが大腸ファイバー(CF)(大腸カメラ)をしてみても、ちっちゃなポリープ(2mmほどだそうで、とりあえず経過観察で良いそう)と、ちっちゃな痔(これも、大量に出血するほどのものではないとのこと)が見つかった程度で、写真を持って行ったり、実際に出血している様子をご覧頂いたのですが、そこまでの出血をするようなものが見当たらないとのこと。
一体この血はどこから出ているのだ状態でして。あ、大腸癌とか、潰瘍性大腸炎とか、クローン病も疑われましたが、幸いそれらではなかったみたい。

あとは、時期を同じくして、鼻をかいたわけでもないのに、鼻血だらだら、なことがあって、困っていたりします。最近は皆さんマスク生活なので、ティッシュをこより状態にしたのを詰めていることが多いですが。

そもそもの症状(その他)

あと、随伴症状として、頭痛・下腹痛・腰痛・全身倦怠感・吐き気などがみられ、またその直前はものすごい眠気と、あとイライラしていることがあって、困っているんですよね。
出血するだけなら、貧血にさえならなければ、特に困らない(時々不意に出血することがあるので、生理用ナプキンは必須ですが、出血している頃には)のですが、随伴する症状が辛い。各種痛みはイブA錠(イブプロフェン)で対処していますが、でもだるい、眠い、吐き気、イライラがなかなかどうにもならなくて。

前不定期だったけど、定期的に

そう、以前(男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしている時期)は、非常に不定期で、1〜6ヶ月に一回と、時期もばらばらだったのですが、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからは、時期が整いだして、日数的に女性のお月様(月のもの)と似ているなと感じたので、

iPhoneの月経予測アプリに日付を入れてみました\(^^@)/

すると、26日周期の、4日間出血継続、というのが、正確にわかってきて、iPhoneの月経予測アプリが正確に次の日付を予測しだしたんですよね。

なので、周期性を持ちだしてきた、というのもあります。

これらを踏まえ、先生に相談に

これらを踏まえて、出血している様子の写真や、大腸ファイバー(CF)(大腸カメラ)では、簡易のものも、また全大腸ファイバーも、問題が無かった旨、そして、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからは、周期性を持ちだしてきたので、iPhoneの月経予測アプリの画面のハードコピーもつけて、文書にして、総合診療部の先生にお渡しして、出血はまだ良いけど(生理用ナプキンが煩わしいけど)、その他の随伴症状が辛いです、あと変な病気が隠れてないでしょうか?と診察に臨みました。

更に検査をして見て

総合診療部の先生は、このヘンテコな症状に対して真面目に向き合って頂いて、各種血液検査や、ホルモンの血液検査、そして出血中のCT画像などを撮って頂きました。
で、いろんな文献をあたってみるので、しばらく(1ヶ月程)時間が欲しいと言われ、しばらく待ってみることにしました。

貧血とかはなかったみたい

血が、便器が真っ赤になるくらい、それも3〜4日ほどの間にドバドバ出るのに、採血上は不思議と貧血にはなっていませんでした(もともと少し貧血なので、それと大して変わらないとのこと)。
とりあえず、派手に出血しているので、貧血だけが心配だったため、それがとくにないということだったので、ひとまずは安心。

で、疑い病名ですが、斜め上の病名を告げられた!

で、まだ今の段階では、疑いの病名でしかないのですが、想像とはだいぶ斜め上の病名を告げられました。

それは、「異所性子宮内膜症の疑い」

でした。なんですって?と3回聞き直しましたよ。一応ギリギリ男性のつもりだったのですが、「異所性」とはいえ「子宮内膜症の疑い」と告げられる日が来るとは。

異所性子宮内膜症とは

「異所性」とあるように、「子宮」(たぶんないはず、一応男性なので。CTにも写っていなかったはず)ではなく、別の場所に、子宮内膜がやっていき、子宮内膜症を起こすものです。

じゃ、なぜ男性なのに子宮内膜がありうるのかというと、このnoteで何回か書いているように、私の場合、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係で、男性ホルモンが補充しない限りはほぼ無く、逆に女性ホルモンがそこそこある状態なのですが、どうやらそのような状況の人に、ごくごくまれに出来たという研究報告が数例有ったそうです。

男性も女性も、間質細胞というものがあるのですが、男性の場合は泌尿器系(精巣や前立腺などをはじめとして)や、肺などに分布しているのですが、その間質細胞に、女性ホルモンが長期にわたり作用すると、間質細胞が子宮膜の細胞になることがあるそうです。

で、私の場合、その間質細胞から変わった子宮膜細胞が、どこかにくっついて、生理周期のように定期的に出血をもたらしているのでは?とのこと。

確定診断に必要なこと

この、「異所性子宮内膜症の疑い」の疑いを晴らすためには、出血しているときのCTは撮って異常なしだったのですが、出血しているときの(それも終わり頃の)写真ではダメだそうで、出血する直前の、どこかに血のたまりが(肥厚、といって、子宮内膜症のように、血を含んだ組織が分厚くなっているものが)出来ていることが条件になるそうです。

普通だと、いつ出血するかわからないので、その数日前もわからないのですが、私のはなぜか周期性(26日周期)があるのが、冗談で入れたiPhoneの月経予測アプリからわかるので、

海外旅行から帰ってきてから次の予想日の数日前のCTを撮ることになりました。
これで、どこか血の集まっていて、肥厚している部分が見つかればビンゴ!みたいです。

というわけで、斜め上の病名を

というわけで、「異所性子宮内膜症の疑い」という、斜め上の病名を、きわめて症例が少なくて、報告も数例しかないけど、男性にも起きたことがあるらしい、という前振り付で、頂きました。
これからも精査を続けて、病名確定させて頂きたいと思います。出血だけなら生理用ナプキンあてとけば良いけど、随伴する症状が辛すぎるので。
でも、上記病名だとすると、結局対処法はイブA錠(イブプロフェン)を飲むくらいしか出来なくて、あとは頑張れ、な世界ではあるのですが。

いいなと思ったら応援しよう!