いよいよハワイアンソロフォトウェディングに向けて出発(戸籍男性だけど花嫁になります)
いままでシリーズでお伝えしてきました、「ハワイの青い空、青い海、白い砂浜で、そして街中で、純白のウェディングドレスに身を包んだ写真を取って貰い、祝福して貰うという」「ハワイで花嫁さんになる」プロジェクトですが、出発の日が明日に近づいてきました。
今までの経緯
いままでの経緯はこちらをご覧ください(とサボる)
行動の予定
まずは、福井から(注:筆者は福井在住です)バスで小松空港へ。そして小松空港から飛行機で羽田へ。
羽田から、形成外科さんでブライダルエステではないですが、施術を受け、そして一度また空路、小松空港へと戻り、小松駅近くの宿で一泊。
21日に再度小松空港から羽田空港へ。そして用事を済ませて、羽田空港国際線ターミナルでチェックイン(ダイヤモンド会員なのでファーストクラスカウンターで)、そして、上級会員専用保安検査場を通過して、ダイヤモンド会員やファーストクラス利用者しか入れないラウンジで少しゆったり。食事も食べ放題なのですが、このあとウェディングドレスに身を包むことを考えて自粛気味に。
そして、羽田発ホノルル行きの飛行機に搭乗、アップグレードが通ったので、ビジネスクラス利用です。B787−900なので、総二階だてのA380(全日空は「フライングホヌ」と愛称を付けていますが)とは異なるのですが、でもビジネスクラス満喫、そしてハワイへ。
ハワイでの動き
ハワイでは、同行者の用事をお手伝いしたりしたのち、アーリーチェックイン(予定時刻より早くチェックイン)が認められた、お部屋へ。
お部屋でドレス用の下着(ボディスーツと、ブライダルビスチェ・ウェディングビスチェを着る予定)を着用して、すこしガーリーな服装で待機。ある時間になったら、ドレスサロンからのお迎えがあるので、そのお迎えの車に乗ってドレスサロンへ。
そしてついに夢のドレス選びへ
そしてついに夢に見た、ドレス選びになります。サイズをお伝えして、また実際に計ってもらって、似合うドレス2着をサロンの方と決めていきます。
これが体験したかったのですよね。ずらっと並んだドレスの中から、運命の2着を選ぶという。
ドレス選びが終わったら、余韻に浸りつつ、サロンを後にして送って貰ってホテルへ。
その後はまた同行者の用事の手伝い。
夢にまで見たソロフォトウェディング
翌日朝(22日朝)は花嫁さん(私)は大忙し。まずは近所のクリニックに、PCR検査を受けにいき、陰性証明書を貰います。
その後、ホテルへ戻り、シャワー浴びる、そしてボディスーツとブライダルビスチェ・ウェディングビスチェを身につけ、お迎えを待ちます。
そして、お迎えが来たら、車に乗って、ドレスサロンへ。そこで簡単に打ち合わせをして、そしてメイクやヘアメイクをしてもらって、いよいよウェディングドレスに袖を通して身を包み、後ろのファスナーか紐を閉めて貰って、花嫁さんになります。
あとは、リムジン(注:空港送迎用に走っている、リムジンバスじゃなくて、長い豪華な車の方)で、ハワイのワイキキのビーチまで送っていただき、ビーチで写真撮影(ソロフォトウェディング)を。
ある程度写真を撮ったら、一度ドレスサロンへ戻り、2着目に着替えた後に、今度はダウンタウン(アートの街並み)に行き、そちらでも写真撮影(ソロフォトウェディング)。
お相手がいないのが残念ですが、下に書きますような目的なので、今回はお相手は不要なのです。
で、一通り撮影が終わったら、夢の時間は終わり。でも、一定のお金を支払うことで、ドレス延長(翌朝まで借りられる)オプションがつけられるので、もしドレスが自分で脱げそうか、ホテルに事前にヘルプがお願いできたら、夢の時間の延長をお願いしようかと思っています。
帰りもビジネスクラスで、それも「フライングホヌ」
帰りもアップグレード申請が通りましたので、ビジネスクラスで帰ります。なお、同行者はアップグレード対象外(上級会員でなかった)なので、同行者を置いておいてビジネスクラスですけどね(いきも同じ)。
それも、帰りは全日空のA380世界最大旅客機、「フライングホヌ」で、ビジネスクラスなので2階席です。
成田に着いたら日本に入国して、羽田に移動し、羽田から小松空港まで飛び、小松空港からバスで小松駅へ。もう遅いのと、疲れているだろうから、小松駅近くのホテルで1泊して翌日福井に戻ります。
どうやってソロフォトウェディングにこぎつけたか
ここ、気になっている方も多いと思いますので、出発前に書いておきますね。
ハワイは何回か行っていて、観光地巡りをする気はいまさらなく、でも同行者の用事の隙間時間が出来たので、それでなにか出来ることはないかを探していました。
そんなとき、(また理由は下に書きますが)、ソロフォトウェディングのことを見つけ、その会社さんに、戸籍は男性だけど、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係で男性ホルモンが自分で作れず、逆に女性ホルモンがあるため、男性ホルモン補充をやめると「緩やかに女性化しつつある」(泌尿器科、総合診療科医の評価)ということを説明しました。
あ、ある会社さんと今までしてきましたが、その会社さんからSNS等で名前出しOKもらったので書きますね。「アメリカンホリデーズ」という会社さんです。本当に親身に色々調整してくださり、また無理難題も調整してくださり、感謝の限りです。対応も素早かったですしね。
で、その「アメリカンホリデーズ」さんと、私が花嫁さんとしてウェディングドレスに身を包んだ写真を撮る各種段取りなどをして、そしてついにこの日を迎えることになるわけです。
「アメリカンホリデーズ」さんからは、花嫁さんの欄に私の名前が、お相手はあてこみで「AAAA AAAA様」となった書類を頂き、いよいよ最終の準備段階に入りました。
なので、私のケースでは性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係ですが、ひょっとしたら、「アメリカンホリデーズ」さん、LGBTQ+の結婚式(ハワイアンフォトウェディング)にも対応できるかも知れません(未確認)。
もともと、近年ではソロフォトウェディングはされていなかったようですが、「アメリカンホリデーズ」さん、そのあたりは現地サロンとも調整いただき、また私が戸籍性男性だけど今回花嫁さんとしてウェディングドレスに身を包んだ写真を撮るというのも、調整していただけました。
どうしてウェディングドレスに身を包んだ写真を撮りたいか
そう、これにはいくつか理由があって、まずは、もともと関西出身(京都生まれ大阪育ち)なので、「面白いこと」を探す習慣、「人と違うこと」を探す習慣があり、ハワイで普通の人と違う体験がしたかった、と言うのがあります。
旅行代理店でバイトしていたとき、ハワイでちょっと違う体験を!と言われたら、スカイダイビングや、パラセーリングや、シュノーケリングや、体験ダイビングや、セスナ機での空からの観光などをオススメしていたのですが、それらでは面白くない。で、なにかないか探していたところ、「ハワイアンソロフォトウェディング」に訪ねあたったというのがあります。
さらに、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて6ヶ月、女性化が進行していると言われ、その途中経過を「写真に」しっかり残しておきたかったというのもあります。あとから振り返られるように、プロカメラマンにその様子をしっかり収めて貰って、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて6ヶ月記念にしたかったというのもあります。
あとからあの頃の状態を見たいと思っても見られないもの、でも写真に残していれば、経過がわかるという次第です。
で、一時期は福井の写真館で写真を撮ることも考えていたのですが、せっかくならハワイの地でと。
そして、性分化疾患(インターセックス、DSDs)の関係でのホルモンバランスのせいとはいえ、「勝手に女性化していく」身体を、受け入れるかどうか迷うこともあり、このまま自然状態に任せて女性化をある程度して行くのがいいのか、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を行って男性化を図るのが良いのか、迷うことがあり、その思いを一度思いっきり「ウェディングドレスに身を包んだ写真を撮る」ことで女性性の側に寄せてみて、試してみるというのもあります。ウェディングドレスは個人的に、女性性の一つの象徴みたいなもので、またメイクとかも含め、女性性の象徴かなと、そしてウェディングドレスは女性を美しくかわいく綺麗に見せるアイテムだと思うので、それに身を包んで写真をプロに撮って貰い、女性性としての自分を見てみたかったというのがあります。また、ウェディングドレスに身を包んだ写真を周りや、また「女性化を勝手にしていく身体に心が耐えられるか心配している」医師(特に泌尿器科、総合診療部、神経科精神科医)に、大丈夫だと示す意味もあったりします。
あとは、昔から、「お姫様願望」は少しあって(戸籍男性で一応男性として育ったのに)、お姫様になってみたいというのもあったりしました。ままごとでも、演劇でも、積極的に女性役をしたり、また演劇ではドレスを着て舞台に立ったこともあったりで、そういう意味では、ジェンダー(性自認)的にはどちらでもいい人なのですが(Xジェンダーやノンバイナリー、アジェンダー等と呼ばれる)、でも少し女性よりな部分、というか、お姫様になってみたい部分はあったのかもしれません。そういうわけで、ウェディングドレスに身を包んだ写真を撮ってみたかったのもあったり。本当は中世のスカートがこれでもかと広がったような、ド派手で、身動きも取れなさそうなドレスも着てみて、中世のお姫様になってみたい気分もあったりしますけどね、実は。
というわけで、ついに最終章、本番へ!
ということで、「ハワイの青い空、青い海、白い砂浜で、そして街中で、ウェディングドレスに身を包んだ写真を撮って貰う」「ハワイで花嫁さんになる」プロジェクト、いよいよ実行日が近づいて参りました。
いろいろ調整等にご協力頂きました「アメリカンホリデーズ」さまには改めてこの場を借りてお礼申し上げるとともに、本番に臨みますね!
ハワイにもパソコン持って行きますので、ハワイからもソロフォトウェディングがどうなったか、お伝えしたいと思います。乞うご期待!