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【詩】こうこうと情念

雪がふるころには
何処にいても、
故郷があらわれる

吹雪の向こうには、
弱い私が立っている
それから、
故郷を愛せるかを問う
「わるいことが大きかった」
「うれしいことも大きかった」
もはや、愛も憎しみも持っていない
故郷は故郷の冬に埋もれて
私は私の冬に立って

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