初めて1ヶ月間休まずに仕事に行けました
メディアに掲載してもらっているエッセイや、日記などで公にしていることなんだけど、私は「子宮内膜症」というちょっとした病気(もっと大変な思いをしている人のことを考えると、病気というには少しおこがましいかもしれないけど、医師が言うには「病気」なのでそう言わせてもらう)をかれこれ2年ほど患っている。
婦人科で子宮内膜症だと診断をしてもらってからは2年と少しだけど、診断をされるずっと前から生理痛と闘ってきたので、たぶん5年以上は人生をともにしてきたと思われる。
診断されてからは、「ピル」という生理痛の症状を和らげる薬を毎朝飲むようになった。
「フリウェル配合錠ULDモチダ」という薬で、ピルの中でも「超低用量ピル」と言われるもの。
排卵を抑制し、子宮内膜の増殖が抑制されることで月経血量が減少し、月経困難を緩和してくれる。
他にも生理不順やニキビの改善、避妊効果などにも効果的だが、私はそんなものよりも立っていられないくらいの生理痛をなんとかしたい!という思いでいっぱいだった。
「これで辛い生理痛とおさらばできるのか〜!」と嬉しい気持ちで服用を開始したけれど、、何ヶ月経っても生理痛の改善が見られなかった。
当たり前に立っていられないし、お腹を何かでぐりぐりかき回されているような痛みもそのままだし、ご飯も食べられないし、仕事も相変わらず休んでしまう日々。
そのあと、「フリウェル配合錠LDモチダ」という違うピルに変更してもらった。
前飲んでいた薬と何が違うかというと、エチニルエストラジオールという卵胞ホルモンが少し多く、血栓症のリスクが少し高まったり、息切れや手足のまひが起こる可能性がある、超低用量ではなく「低用量」のピルだということ。
リスクをちゃんと説明してもらった上で、これで改善するならと薬を変更してもらった。
切り替えたあとは、特に上記のような副作用もなく服用を続けられていたけれど、本当に残念なことにこのピルも全く効果がなかった。
「あれ、ちょっとましかも?」と思ったりもしたけど、ただの思い込みで、変わらず毎月の生理期間に仕事に行くことは叶わなかった。
もうピルは私には効果がないんだな、、と諦める決意をし、次の治療法を提案してもらうべく病院へ。
そこで処方してもらったのが「ジェノゲスト錠0.5mgモチダ」。
今まで飲んでいたピル同様、生理痛の緩和をしてくれる薬。
違う点は、卵巣の働きを抑えて排卵を止めるから、生理が来なくなるということ。
生理を完全に止めてしまって大丈夫なのかと少し怖かったけれど、止めてしまうということなら生理痛もなくなってくれるよねと、ひとまず試したいという気持ちのほうが強かったので服用を開始した。
今度は朝だけじゃなく、夜にも飲まないといけなくなったけど、なんと効果はてきめん。
飲み忘れることなく6週間が経ち、生理予定日を何事もなく過ごすことができた。
「今回もだめかもしれない」と少し身構えていたけど、心配する必要はなかった。
ちょっとした感動みたいなものを今感じている。
生理が来ないおかけで、初めて1ヶ月まるまる仕事に行くことができた。
立っていられないほどの腹痛が2日ほど続くことに、月のうちたった2日のことに、これまで毎月振りまわされてきたのに、やっとそれから解放されることができた。
申し訳なく欠勤の連絡をすることも、生理休暇を使うことも、もうしなくていいんだと思うと、本当に気が楽になる。
服用を開始して8週間くらいになると、不正出血などの副作用が見られることがほとんどだというので、それには気をつけたい。
私みたいにピルで子宮内膜症や月経困難症に改善が見られない人は、医師の診断のもと、メリットとデメリットをちゃんと天秤にかけて、ジェノゲストを使用してみるのも選択肢のひとつだと思う。
当分は、この薬を頼って何事もなく生活を送れたら快適だ。