見出し画像

飲食店の変遷

マーケティングの考え方に「時代の潮流をいかに捉えるか」という大枠の視点が必要になる場面が多くあります。

例えば飲食店業界を遥か「宇宙視点」から観ると、どんな潮流が見えてくるでしょうか。

[1970年代]
外食勃興期《胃で食う時代》
1970年代は、需要に比べ供給が追いついていない時代だったため料理をしっかり提供できるお店が支持されてきた。

[1980年代]
外食成長期《目で食う時代》
この時代は白物家電が普及したように、豪華なお子様ランチ、ステーキ等が提供できるファミリーレストランが隆盛を極めた。

[1990年代]
外食高度成長期《舌で食う時代》
この時代になると専門店化が進み一般的なグルメブームが起きる。
海鮮居酒屋や、やりとり屋、寿司屋、パスタ屋等の専門業態が多岐に分岐した。

[2000年代]
外食成熟期《頭で食う時代》
美味しいのは当たり前、非日常を演出する空間や海外のお店等の出店が相次いだ。
歴史やうんちくと共にこだわりが必要となり、看板メニューのないお店は苦戦した。

[2010年代]
外食斜陽期《心で食う時代》
美味しいのも非日常空間もうんちくも看板メニューも当たり前になってしまった。
そしてこの時代、元気居酒屋や萌え系カフェやスタイリッシュなスターバックス等のブランドや心を満たすお店が支持された。
そして、承認欲求を満たすインスタグラムなどの「映え」にも注目するようになった。
そこで、従業員満足度だけでなく『顧客感動満足度』と言われるような顧客をより深く知るコミュニケーションが注目されてきた。

では2020年代は?

次は《志で食う時代》に入ってくるのではないでしょうか。

今はコロナ禍で飲食店も大きな舵を切らされる必要性に迫られていますよね。

いくつもの「口だけ専門店」の看板を掲げ、低いクオリティーの商品にデリバリーとはいえ高めの価格設定という強気の商売でも、それなりに商売が成立してしまう現状です。

でもお客様はそんなに馬鹿じゃありません。
その内 必ず便乗商売の「ニセモノ」は淘汰されていくと思います。
("便乗"が悪いわけではないです)

宅配商品でもそのお店の真心や信念のようなものは伝わりますし、会社や店舗の「姿勢」や「志」が応援される時代になるのではないでしょうか。

※ もちろん『過去の時代の変遷に求められた全てのニーズを十分に満たした上で』という条件の上ですよ。

SNSでも『投げ銭』のシステムを取り入れるところが増えてきましたよね。
誰でも頑張ってる人や輝いてる人を応援できるし自分自身もそうなれる時代です。

あなたのお店は社会にとって必要とされ応援されるようなお店ですか?
自分たちに「地域・社会の未来に貢献する何かがあるのか?」を改めて考えてみましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?