イノベーション 〜その3〜
今日のイノベーションの切り口は
《高いを安いに》
これも誰もが求めるイノベーションですが、ただ安くすればいいというものでもありません。
そこにアイディアと発想の転換が必要です。
例えばシェアハウスなんかもこの事例のひとつだと思います。
その昔に一人暮らしというスタイルから「ワンルームマンション」が次々と創出されたものの、景気の慢性的な不透明感から家賃の負担感が大きいという懸念点がありました。
特に都会で暮らす若い世代には、ワンルームの家賃とはいえ負担となっていたのです。
ここに『みんなで借りれば安くなる』という当たり前の発想を売り手側から提案したのがシェアハウスです。
もちろん赤の他人同士が一緒に住むリスクや、ストレスという懸念はありますが、一方で出会いのワクワク感と何よりも「高いを安い」に変えたイノベーションの魅力がそこにはあります。
他にも「蜂の巣を見て思いついた」というカプセルホテルなどもそうですね。
お風呂とサウナでサッパリした後に、ただ寝るだけならあれで充分という人は沢山います。
ランドリーもあるし最低限のプライベートは守られているので、他人のイビキなどが気にならない人には最高の提案だったのです。
飲食店でも「立ち食い」というイノベーティブな安さの提案があります。
食事をサッと済ませたいという人にはもってこいの提案ですし、立ち食いにした事で回転率も上がり、セルフにする事で少ない人員とオペレーションで営業ができます。
これらの業態は安くても「販売数」で勝負できますが、それだけに立地を選ぶモデルという側面はありますね。
ですが「安い」という理由に納得できる、素晴らしい提案だと思います。
《高いを安いに》
このイノベーションについても"業界相場"というものが固定的になっている場合は考える余地が必ずあります。
必要な人件費等を削ったり、クオリティーを下げる事で事で実現する安さはイノベーションとはいいませんが、新たなアイディアの提案で「安い」にさらなる付加価値と安さの理由を付けることができれば、それはイノベーティブなメッセージとして消費者に伝わることでしょう。
新たな「安さの提案」を考えてみてはどうでしょうか?