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親子関係における『Bestな関係』

親子の関係って、どういう形がベストなのかわからなくなる時がある。。。

先日、母が私に叱ってきた事がある。
子供との距離を置く事、
親と子の間には一線を引いて、親の威厳を保つ事が大事だ、と、
そして、
私の子育てには、子供との間に一線がない、距離が近すぎだ、と。

我が家の子供達は普段から、自分の気持ちをバンバン私にぶつけてくる!

「大好き!」
「ギュウして〜」
「お母さんて変わってるけど、やっぱりお母さんが好き」

「ウザい!」
「お母さん、大嫌い!」
「最低!」
「キモい!」
「お母さんの考え方おかしい!」
「なんでそんな機嫌悪いの? やめて、そういう暗い態度!」
              ……等々💦

これらの言葉は我が家では日常茶飯事だ。
私自身、親に向かって言ったこともない言葉が我が家では普通に飛び交うのだが、、、

私はそれを聞く度に思う。

自分の思いをぶつけられる環境でひとまず良かった良かった!と。

汚い言葉にムカッ💢とする時もあるけど、親にそうやって言えるだけ、我儘を言えるだけ、子供達の心の中に密かに溜まるストレスは少ないのではないか、と思う。

そして、親子関係が近いからこその光景なのではないだろうか…?

私には親としての威厳なんてない。子供達に注意されたり、批判されたりなんてしょっちゅうだ。
子供達と同等の立場、とまではいかないが、それくらいの位置に自分を置いている。それにより、威厳はなくても親近感は築ける。

子供達にとって、威厳がある親より親近感がある親の方がいいのではないだろうか……?
(近寄り難い存在だった親との関係から私が学んだ事なのだが……。)

何か思った事があったり、伝えたい思いがあった時に、寧ろ関係が近い方がお互いの気持ちが言いやすくて、心地良いのではないだろうか……。

自分の意見や思い、怒りも含め、伝えることが出来る環境であるかどうか、そこが親子関係において大事な事の一つではないだろうかと私は思う。



子供に我儘を言ってもらうほど幸せなことはないよ。知らない間に我慢をされていることが、親にとって一番辛いことだ。

汐見夏樹『真夜中の底で君を待つ』より



先日読んだ小説に上記の言葉があった。
この言葉で私の気持ちは固まった。

先日の母の叱咤で、私の子育ての仕方に悩んだが、子育ての仕方は育児書通りにはいかないし、十人十色で、これがベストな関係!なんてないんじゃないかな、と。

親と子の気持ちの関係なのだから、親子それぞれが気持ち良い関係がベストな関係なのではないだろうか。
そしてそれは、自分の思いをバンバンぶつけられる関係なのではないだろうか。

少なくとも私達親子にとってそれが『ベストな関係』だと私は信じている。



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