七色の感情 〜末っ子の成長日記〜
末っ子が自然学校から帰って来た。
末っ子だからか、いつまでも小さいと思ってしまう私。しかし、彼はもう五年生。一人で何でも出来る年頃だ。
大きくなった末っ子は、一度も親から離れてお泊りを経験したことがないのだが、
今回5日間も、しかも山奥で、親から離れて過ごすという経験をした。
甘えん坊で、怖がりで、
すぐ気持ちが萎えてしまう子。
夜は一人でトイレに行けない、
誰かが隣の洗面所にいないと一人でお風呂に入れない、
二階の寝室に一人で行けない、 などなど…
かなりの怖がり屋。
これが末っ子の日常だ。
こんな状態で自然学校大丈夫かな~?と思っていたけど、今日無事に何事もなく帰ってきてくれた。
帰って来るなり、矢継ぎ早に自然学校の事いっぱい話してくれるかなぁ~と期待していたが、
私の予想に反して「疲れた」と言ってあまり話してくれなかった。
「楽しかった?」と訊くと「うん、まぁ…」
「じゃあ、寂しかった?」と訊いても「うん、そりゃね…」
と言葉少ない。出来事を語るも片言のように話をするだけ……いつも怒涛のように話をする末っ子だが、何だかいつもと違う……
5日間を乗り切った自分と、
5日間を共に過した友達やお世話してくれた自然学校のスタッフさんとの別れ、
家に帰って来れた安心感。
どれもこれもが末っ子の心の中でまぜこぜになり、この感情が末っ子にとって初体験で、何とも言葉にならない感じになっている様子に見えた。
少しでも言葉にしようとしたら、涙が溢れそうになる、色んな種類の『嬉しい』や『悲しい』がまぜこぜの感情……
末っ子は、初めての感情に戸惑い、上手く言葉に出来ない様に私には見えた。
そういう感情、感慨無量というのだろうか、
人間にしか味わえない素敵な感情だ。
末っ子はまた一歩、いや何歩も成長しただろうな。。。
あまり喋らないので、末っ子の自然学校の日誌を覗いてみた。
一日の振り返り日誌には、
『トイレが虫だらけで怖い!! 死にそう!!』
という内容が5日間の大半を占めて書かれていた(笑)
追記
この5日間、天候に振り回され、毎日予定を変更しながらの自然学校だった。雨を避けながら、スケジュールを熟していく、また、多くの子供達にもその変更に合わせてもらう、という難しい事を先生方を始め、自然学校のスタッフさん達が考えて動いてくれたからこそ、子供達は全てのスケジュールをやりこなせた。
開会式で、『自然学校は多くの大人の協力があって成り立っている』と仰っていた。全くその通りだと思う。
末っ子が無事自然学校を終えることが出来た事、今回自然学校に携わって下さった方々に感謝。
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