ツンデレ味? クレソンとしらすのごはん。
料理教室を長年続けていると、あー、次のメニュー何にしよう、と悩むことが多々あります。
キーになる食材や料理、テーマが決まると、あとは割と考えやすくて、つるつると5、6品決まるのですが、その中心になるものが思い浮かぶまでが大変。
自分の首を絞めることになるのはわかっているんだけれど、時々、やりたくなるもの。それがお弁当です。
お弁当と言っても、毎日の、学校や会社に持っていくお弁当というよりは、料理屋さんでいただくような見栄えをイメージしつつ、でも普段のおかずやお弁当にも活用できる、作りやすいもの、で構成しないといけないのが難しいところ。
なぜ、首を絞めることになるのか?
それはですねえ、品数が多いのです。仕込みが大変なのです。
でも、その大変さを超える満足感♪
去年の5月は「薫風弁当」と銘打って、久しぶりに初夏のお弁当レッスンでした。
おかずはデモンストレーションで私が調理して、生徒さんには盛り付けをしていただくというスタイル。
汁物として、noteでもレシピを公開した新玉ねぎのスープを。
そして食事は、今回ご紹介する「クレソンとしらすのごはん」。
旬のしらすと、塩もみしたクレソンを炊き上がったごはんに混ぜ込みます。
クレソンって、生だとピリッと辛いのですよね。
あら、きれいなグリーン、この葉っぱ、何かしら?と食べてみるとほんのり爽やかな辛みが。
ちょっとツンデレな感じ?
暑くなってきた今の時期にぴったりのごはんです。
レッスンでは、生徒さんにそれぞれ自分の分のごはんを物相(もっそう)型で抜いてもらいました。
わー!できた!きれい!かわいい!とキャーキャー賑やか!
(今はこんなことできませんね……。)
ピリッと爽やか、ツンデレごはんのレシピはこちらです。
【クレソンとしらすのごはん】
材料(3合分)
米 3合
クレソン 1束
しらす 75g
水 600ml
作り方
①米を研ぎ、ザルにあげ、水を切る。水を加え、普通に炊く。
②クレソンは生のまま刻んで、塩ひとつまみを加え、しばらくおく。
③炊き上がったごはんに、水気を絞ったクレソンとしらすを加え混ぜる。
上の写真の瓢(ひさご・ひょうたんのこと)の型は、京都の有次さんで一目惚れしたもの。ころんと立体的に抜けるのがかわいいのです。