野菜の色に元気をもらう。
もともと好きで始めた料理の仕事ですが、仕事となると、試作も必要で、同じものばかり作ることになります。
同じものと言っても食材や分量を変えたりの「実験」をするわけで、少しずつ違うわけで。
私は「少しずつ違う」同じものを食べることが続いてもわりと平気なのですが、夫には申し訳ないなあと思うこともあります。
が、彼も意外に平気なようで、楽しんでくれてる?
ありがたいなあと感じています。
食べるのは同じものでもいいのですが、同じものを作ることが続くと、ああ、自由に料理したい、と思うことも。
買い物に出かけて、お、鯛が安い!とか、牡蠣が食べたいな、でも、試作に必要な、その日はなぜかお高い大根を買わなきゃいけないし、とかいう時。
コロナの影響で、仕事がぐっと少なくなったので、良くも悪くも自由にお料理できる日が増えています。
今日の献立はお野菜多め。
紫色のキャベツに、オレンジの人参、黄色のルタバガ、皮が薄紫の菊芋。
カラフルな野菜は、ポリフェノールなどのフィトケミカルも多くて、抗酸化作用もばっちり。見た目からも元気をもらえますしね♪
どれもとっても簡単です!
キャベツはイカとソテーしてナンプラーで味付けするだけ。
イカに火を通しすぎるとかたくなるので、先にキャベツをソテーしてしんなりしてからイカを入れれば大丈夫。
塩豚と白菜とルタバガの煮物。こちらは先に塩豚をじっくり焼いて、出てきた脂を少し取り除いて、白菜とルタバガを。ルタバガは蕪の一種ですが、じゃが芋やさつま芋、長芋、大根でもいいですね。もしくはもっとたっぷりの白菜だけでも。塩豚の旨みを野菜に含ませて。
だしがあったので少し入れましたが、水でもOK。
味付けは、塩豚の塩分だけでじゅうぶんです。
塩豚なんてないわ、という方はベーコンで。
アクセントに自家製の陳皮を入れてみましたが、これはなくても。
菊芋は、スライスして、醤油麹で和えるだけ。先にこれを頂いて、血糖値が急に上がるのを抑えよういう目論見です。
人参のサラダは、チーズ工房タカラさんのマルタとカシューナッツと合わせて、ビネガーとオリーブオイル。クミンをパラパラと加えてエキゾチックな雰囲気に。
お皿はトルコに行った時に向こうで買ったもの。
休肝日にしましたので、玉ねぎとわかめのお味噌汁とお昼に作った、こちらは試作の、何度目かの巻き寿司も少し。
巻き寿司は、レッスンレシピとは具を変えて、昨日の残りの牛肉を炒めたものを巻き込みました。
この器は、青山の大文字さんのもの。
先日、向田邦子さんの展示会でスパイラルに行った時に寄りました。
1客から買うことができる和食器屋さん。
さりげなく、料理をランクアップさせてくれる品のよい器が多く、表参道方面に行く時は、のぞいています。
料理の仕事をしているというと、手の込んだものを毎日作っていると思われがちなのですが、普段はさっとできるシンプルなものばかり。
簡単なので、ぜひ、お試しくださいね。
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