ワナビが消えた翻訳業界で

若干煽り強めなタイトルになってしまったが、
正確にはワナビが「消えた」ではなく「激減した」と言った方がいいかもしれない。

某大手翻訳スクールでメディカル翻訳コースがなくなったと聞いた。
最近生成AIとか機械翻訳とかが台頭しているせいかもしれない。
メディカル翻訳者は、かつてのように人気の職業ではなくなっているのだ。

自分としては、毎年頼んでもないのに湧いてくる→ちょろっと勉強しては辞めていく大量のワナビ(志望者の95%位)に辟易していたので、
正直スッキリしている部分もある。

ただ、100%せいせいしてるか、というとそうでもない。
志望者が少ないというのは、業界としては縮小傾向というのを示すからだ。あと、ワナビが多いことで、この職業がステータスとなっていた部分もある。

私の状況としては、最近は仕事が減っているため、久しぶりに自分から仕事に応募している。
てか、自分から応募すると2段階以上工数多いんだな。
今まで自分から応募することあんまなかったから気付かなかったわ。。
(今までお客様側から打診を受けて仕事することが多かったので。
お客様側から打診がある場合:こちらがOKしたら十中八九仕事決まり
こちらから応募する場合:まず書類選考→トライアル……のように工数が多い。しかもトライアルに合格しても仕事もらえるとは限らない

生成AIトレーナーの仕事に応募した。
そこの料金体系は1ワード○○円、1文字○○円……とかでなく、
データセット1件(質問&回答のセット)あたり○○円とからしい。

翻訳単体だと、 昔(生成AI出現前)ほど価値ないのかもね……
翻訳は生成AIのデータセットの一部(メインではない)として扱われてる感。

まぁ、志望者少なくても需要も少ないんだったら、
需要と供給のバランス取れてるからいいのかもしれない。

割とマジで私が最後のメディカル翻訳者の世代になるかもしれない、と思っている今日この頃。

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