読書日記 5 『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 』 若林正恭
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 』 若林正恭 著
オードリーの若林さんのことは、テレビで拝見する以上のことは何も知らずに読んだのですが、人は思いもよらないことで悩んだり葛藤しているのだなと意外に思いました。
キューバ、モンゴル、アイスランドを1人旅した著者は、生きづらいこの世のシステムから自由になる隠しコマンドを見つけます。
その隠しコマンドとは、
『血が通った関係と没頭』
だと言います。
『内面ばかりを覗き込む必要がある人は「なぜもっとスムーズに生きられないのだろう?」という想いを抱えている。だから、自分の内面を隈なく覗き込んで一体どこに問題があるのかずっと探している。』
『新自由主義と資本主義の中で生きていくことは、格差と分断の中で生きていくことだから基本的にはずっと生き辛い。時に資本主義の外的価値に心を乗っ取られ、時に血が通った関係と没頭によってそれを打破する。それを繰り返していくしかないのだろう。』
※本文あとがきより引用
わたしは完全に、「内面ばかりを覗き込む必要がある人」なのですが、
著者のように思い切ってもう少し外に出てみようという気持ちがムクムクと湧いてきました。
こちらの本は、旅行記である本編もすばらしいのですが、著者のあとがきもエネルギーを感じてとても好きです。
なんかうまくいかない、ずっと空回りしていると感じているなら、一読してみてはいかがでしょうか。