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ジュエリークリエイターの実情(3DCAD編)

世の中には色んなクリエイターが存在するけど、

あくまで私の話はジュエリーをつくる側。

の話。

職人・デザイナーの話に続き、

3DCADのクリエイターを少し書こうと思う。


特に近年のジュエリー制作のプロセスにおいて

大事な工程を担う役割でもあり

言い換えれば、

クリエイターが職種を選択するひとつの枠組み

として

席も用意されている。


ジュエリー業界でも20年ほど前から

機械加工を導入する企業も増え、

それに伴い

ジュエリーCADが

日本のジュエリー業界でも

注目されるようになったと思う。


用途としては

デザイナーが起こしたデザイン画を

CADデータ上で設計することで

平面だったデザインのイメージを

3Dとして可視化させることができる。

もちろんデータを

出力する造形機をもっていれば

カタチとして

立体でデザインのイメージを

確認することができるため

より、デザイナーが思い描いていた

イメージに近づけることが可能になった。

時には修正を行い

完成度を高めるための

微調整をする作業も可能だ。


企業の規模や

モノづくりに対する考え方によって

3DCADクリエイターの

特性や特徴を活かして行う

仕事の内容は

若干異なるが、

(様々なので詳しくは説明しません)

ジュエリーの制作における

CADクリエイターが担える

クリエイションの役割は

【限定的】

に取り扱われてしまっているのが

実情な気がする。

これはCADの機能を得ることで

失うクリエイティビティが存在する。

ということにもつながる。


わかりやすく言えば、

日本のジュエリー企業の多くは

CADクリエイターの

能力を活かしきれずに、

能力によって生まれる可能性よりも

目先の機能を欲して

CADの担当者として

しばりを設けている。


機能はあくまで、

表現の手段のひとつでしかなく

どのような使い方を選択するか?

をクリエイターたちが

意見を交わすことで

より創造的なジュエリーは生まれるのだと思う。


日本のジュエリーCAD自体が

海外に比べて

10数年遅れをとっているだけでなく、

創作現場へどのように活かせば

新しい価値を生み出すことができるのか?

このテーマについては

デザイナーが中心に

話をしていく必要がある。

(ここでいうデザイナーはディレクターとしての役割を

担うことが求められる。

別にCADクリエイター、職人がディレクターをしたらいいし

それができるチームはかなり面白い。

できている企業は注目したいジュエリーメーカー)


外資系のジュエラーや

ファッションを専門に扱うラグジュアリーブランドは

もう15年以上も前から、

新しい価値を生み出す工夫を

CADクリエイターにも要求している。

そりゃ~新しいものが生まれるし

同じデザインであったとしても

ハイクオリティなジュエリーが

生まれてくる確率も

上がるよね。。。

って話。


おそらく、

日本のジュエリー業界において

CADクリエイターではなく、

CADオペレーターの方が割合としては

多く存在しているのは事実。

(たしかに・・・)


(の声が聞こえる 笑)


新しい可能性を提示する役割よりも

ジュエリー制作のプロセスの上にある以上

作業として没頭することを

求められる企業やオーナーが

大半だから。

もったいな~い!


CADオペレーターも必要だし、

目指すべき姿として

CADクリエイターがもっと

活躍できる状態を

【選択できる】

ことが大事なのかもしれない。


ヨーロッパのジュエラーも

目的によっては

役割分担・分業制を取り入れてはいるけど

クリエイションが生まれるために

必要な

タイミングと

人を

活かすのが得意だ。

(なんであんなに上手いんだろうか。

コミュニケーションが好きなのかな・・・

また考えてみよう)


大前提として

ブランドアイデンティティーを明確に提示して

そこに集まった人たちにより

新しい価値を生み出すことに

時間と

お金と

情熱を

注ぎこんでいるから

できることかもしれない。


ジュエラーから学ぶべき

ポイントは沢山ある。


CADクリエイターに限らず、

あらゆるジャンルのクリエイターを応援したいし

いちクリエイターとして何かプラスとなる情報が発信できればうれしいです。


UK



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