ユウキイシダ

写真家のユウキイシダでございます。写真はサイトをごらんくださいませ。

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何が私を駆り立てたのか [赤編]

元気のない石田祐規2015年。ぼくはどうやら調子が悪かったらしい。2015年。どうやら遠くで鐘が鳴っているらしい。僕は渋家に住んでいた。26歳だった。テレビでは「オリンピックの建築家が白紙」になったり「エンブレムが変更になる」だので騒いでいた。自分ではあまり自覚がなかったが、としくにさんいわく同じ場所に居続けることで「自家中毒」になっているのではないかという分析だった。当時はその単語にピンとこなかったが、たしかに言われてみれば2012年の「イケハピ」での挫折から、いまいちバッ

    • なぜなら

      「なぜ奈良?」 移住してから8回訊かれた質問です。 そんなこと僕が分かるわけないです。 答えられる人がいたら、それは神の領域と言えるでしょう。逆になぜあなたはそこに住んでいるの? と訊かれたら答えられる人はいるんでしょうか。たぶん誰もいません。場所は重要では無いからです。もし訊くとしたら「なぜ2024年に移動したの?」が正しいです。 上京せよ、三三七拍子でところで日本の首都はどこだか知っていますか? 滅法地理のことに疎い人は「東京」と答えるし、地理にとても詳しい人は「定義さ

      • 経済のこと/野口整体のこと/裸になること/生きのびるためのセックス

        嬉しいことにまだ午前中だ。 経済のこと7時に起きて今日は明日の準備に使うと決めた。自分がいま自分で決定できることにとても嬉しく感じている。明日は友達のプロフィール文を書く。そういう仕事をさっき始めた。新しい仕事だ。自分で看板をかかげた初めての仕事かもしれない。でもそれが天職だと勝手に確信している。名前をつけるとしたら「プロフィーラー」だ。検索したけど誰も使ってない。誰もやっていない仕事だ。 あなたと3時間向き合ってその人だけのプロフィール文を400文字なり800文字なり希

        • きみへ

          石田祐規と申します。この前、Lineで「ゆうきさんのこともっと知りたいです」って言われたので、映画とか音楽を紹介した流れがあったと思います。あれってLineで紹介するより、noteで紹介したほうがYouTubeがすぐ見れて便利だよなって思って、こっちで書き直しました。 僕を作った動画たちWhere the Hell is Matt? 2008 ほらもう君は動画を再生している素晴らしい人だ。この動画は「Where the Hell is Matt? 2008」というもので、

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        何が私を駆り立てたのか [赤編]

          予言書「俺を寂しくさせるな」

          こんにちは。忘れてはいけないので、文章にすることにしました。 文章を書くのは面倒臭い しかし書かなくては伝わらない。伝わる速度が違う。いや、伝わる次元がそもそも違う。いくら一緒に生活してたくさん喋ってもその人が書いた文章を読むと知らなかったことが山ほど現れてくる。 閑話休題ここまで来るのに乗り換え、ミスらなかった? ええ、ええ。 どんな罪を背負っていようとも、ここにたどり着いた。 家を建てたいみんなで家を建てたい。 下品で無骨に毎年、増築を繰り返すキメラ。 僕は日本人だ

          予言書「俺を寂しくさせるな」

          人間のレッスン

          カメラとパソコンにもう触れたくなくなった。そのことに気づいた。それが自分の本質だったのかと驚いた。自分のことにあまり興味がなかっただね。それすなわち自分を大切にできていなかったってことなんだけど。 偶然か星の元か分からないけど、この1年で10人ぐらいの人にお叱りを受けた。自分が抱えうるすべての問題がそこで降りかかってきて、それは今度こそ逃げられなくて、心の底から世界に表現に愛に興味がなくなってしまった。こんな風に景色が見えるのかと驚いたし、これまで出会ってきたメンヘラの気持

          人間のレッスン

          最近感じていること

          最近は漫画家・香山哲の言葉がよく染みる。実は彼の漫画も持っている。なぜか買っていた本というのはのちのち響いてくる。彼のブログに「この年までなんとか生きながらえたそれだけに感謝するべきかもしれない。」というようなことが書いてあった。沁みる。そんなこと考えたこともなかったら考えてみよう。多くを望まずに生きながらえていることに感謝しようと。思えばこれまでの人生は叶わないことの連続だった。強く願えば願うほど叶わなかった。負け戦になれると人は負けるのを楽しむようになる。そのことが良いの

          最近感じていること

          プロポーズをした。

          一夏を使って恋をした。 僕は未来の計画を立てない。未来のことに興味がない。イビピーオでないし、コントロールできないものをコントロールしようとする態度がどうもピンとこなかった。 理性的な自分はどこかへ行ってしまった。行かないで。狂ってしまうのが怖い。溺れたくない、あのジェットコースターに乗りたくない。助けて。 「いいじゃん。溺れちゃいなよ。それとも浅瀬でまだ遊ぶつもり……?」 僕の顔を覗き込みながら魔術師は笑って言った。マジか。怖いけど、行け。それ…! 行け! 足がすく

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          プロポーズをした。

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          僕と中島晴矢の「違い」

          無茶な試みか。やってみよう。 そんな書き出しで、メモばかり溜まっていく「中島晴矢論」はいつまで経っても完成しなさそうだった。断片的でもいい、何かこの文章を完成させることで俺は前に進むことができる。そんな気がしたから、えいやっと文章を書き進めている。だからもしかしたら、同じ悩みを抱えている人にしか通じないと思う。それが僕なりの「中島晴矢論」だし、それ以上のことは嘘になってしまうから何も説明はしない。ただこの草原を駆けていく。飽きたら立ち止まって花でも眺めながら、文章を読むのを

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          僕と中島晴矢の「違い」

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          何が私を駆り立てたのか [天然極彩色]

          私の名前は石田祐規と言います。名前だけでも覚えていただけたでしょうか? 名前を覚えたところで、僕のことについて何も知ったことにはなりませんが。齋藤恵汰が12年前に言っていました「人には分かり合えないという絶望が横たわっている。それをどのように無視するかがその人の人生を決める」と。 僕もたくさんの人とラポールを築いてきました。幻想だとしても、この観測こそが余波を与えると信じています。渋家を通じて60人近い人とともに生活を通じて信頼を作って来ましたが、人間はどこまでもいっても孤

          何が私を駆り立てたのか [天然極彩色]

          何が私を駆り立てたのか [イエロー編]

          これは非常に危険な行為である。と自覚したのは公開してから9日後のことであった。物語を自分の言葉で振り返ることと、他人に語ってもらいたい欲望。少しだけ自分のルーツを遡る試み、あと少しだけ続きます。 2019年の始まりはHIPHOPだと言えよう。沖縄のスタジオで初めてラップをレコーディングした。これは新しい性行為の手段の始まりだと言える。 ラッパーのBonknown(ボンノー)がエンジニアリングしてくれて、その場でトラックを決めてその場でそれぞれがリリックを書いて歌をうたった

          何が私を駆り立てたのか [イエロー編]

          なにわた [青空編]

          何が私を駆り立てたのか、リサーチ。前回からの続編です。いろいろあって沖縄で‪増田捺冶‬と出会い、雑誌を作り始めたのが前回までのあらすじ。 君の名は雑誌「令和」時間だ。官房長官がおれたちの雑誌の名前をテレビで発表してくれる。‪増田捺冶‬と通話をつなぎながら報道を眺めた。まだか。まだか。空撮で捕らえられた車が一台走っている。予定の11時30分を過ぎ、11時40分を過ぎた頃、菅長官が部屋に入ってきた。「新しい元号はメイワであります」 え、メイワ?レイワ? うまく聞き取れなかった

          なにわた [青空編]

          俺たちはステッカーを交換している

          我々、ステッカー大好き民としては〝いわゆる神〟であったアドプリントが値上げして悲しいので改めて金額をまとめてみた。定番の990円ステッカーは廃止されている。とても悲しい。イベントや展示のたびに安く印刷できていたので、友人に絶対におすすめするサイトがここだった。でも、これでアドプリントさんの労働が少しでも軽減されるなら嬉しい。 さらに注文の仕様が変わって、一覧ではなくそれぞれパラメーターを選ぶとようやく金額が表示される仕様に。これではどうしたら金額が安くなるのかパッと見で分か

          俺たちはステッカーを交換している

          中島晴矢への返答 〝渋家とオレ〟

          中島晴矢の文章を読んで叫びが生まれたので書いてみる もっと一緒に暮らしたいし、もっとおしゃべりがしたいのだ 当たり前のように金を稼ぎ、当たり前のような幸せを享受することに飽いてしまったのだ テレビやラジオやSNSじゃ得られない本当のリアルがそこにあって 街に出ればコミュニティは「会社」か「宗教」しかなくて、おれはそんなものに興味はなくて 魂がヒリヒリするようなあの空間に身を置いている1秒1秒こそが「生きている」ということであり それ以外は死んでいる。死んでいる。死んでいる。

          中島晴矢への返答 〝渋家とオレ〟

          なぜ人生が思い通りになっているのか

          子供の頃はもっと人生が思い通りじゃなかった気がする。今は海外移住したいと思った3ヶ月後には引越ししていたり、映像撮れる人と会いたいな〜と思ったらすぐに会えたり、夢の叶う速度が加速的な気がしている。そしてこのようなゾーンに入ることになにも恐怖も感じていない。世界が切り替わっている。これはどういうことなのか。ふと、サウナに入りながら考えた。スピリチュアル界隈の言葉を使えば「引き寄せている」のかもしれないが、思ったことがこのようなスピードが叶ってしまうのはやはり無意識の力が強いのか

          なぜ人生が思い通りになっているのか

          2010年代の映画を10本を選ぶ

          未来に持っていく2010年代の映画セットリスト ちゃんと意識がある状態で10年という区切りを終えたのが初めてなので、これを記念し。 2010年〜2019年まで、各年代1個づつセレクトしていこうと思う。 2010年 『ソーシャルネットワーク』 デヴィット・フィンチャー監督を知ったきっかけ。そして20歳の僕は初めて映画館に2度見に行った。逆にまだこれを見ていない人はいるんだろうか。ぜひ見て欲しい。当時のメモ帳によると 「100点をつけられる映画って人生でどれくらいあるだろう

          2010年代の映画を10本を選ぶ