「あなたはまだレモネードを知らない」:コピー研究会Week1
今日の1枚はこれ。
コピーだけではなくて、クリエイティブの真っ黄っ黃と黒い文字が目を引いたとも言える(Attenttion)。「え、わたしレモネード知らないの、そんなこと言われたら飲みたくなるじゃん」と思った(Interest)。ベクトルが一瞬「わたし」に向くのが、興味を引くポイントかもしれない。
けど、そのまま目当てのレストランへ向かった(Demand)。でも、通りすがりに、「見て、あれ言われたら飲みたくならない?」と隣の友人に話した(Share・コピーへの関心があったから、友人のリアクションを知りたかったというのもある)。
そしてまだ買ってない(Action)。この日以降は、ポッカサッポロの自販機に出会ってないから買う機会もない。「どれどれ。わしは本当にレモネードを知らんのか」とわざわざ試してみようとも思わない。
ポッカサッポロの商品だったということは、このnoteを書くために調べて知ったけど、レモネードの広告で会社を認知してもらう必要はないか(Attention)。
言葉遣いがシンプルなので、短くはないけど記憶に残りやすい(Memory)。
駅のホームの自販機で、暑くて、飲み物を探している状態だったらこれを選ぶかも(Demand・Action)。
さて、Amazonのレビューにこんなコメントが(Share)。
派手すぎるコピーは、期待値を上げる分、その「落差」でこんなコメントも書かれちゃう。(釣り見出しの記事みたいな体験を与えちゃうってことかしら)。
ちなみに、以下のブログでも「キツめな言葉が躍っているが」と書かれていた。
「このコピー、ブログになるほど反響あるのか」と思って読んでみたら、「この自販機にこのレモネードが売ってなかった」という話。そんなこともあるんか。コピーの役割って物を売ることじゃないのか。
まぁでも、反響という反響もありそうなコピーです。
「くっ・・レモネード、飲みたくなっちまったじぇねぇか・・!」と。
この方も、買ってないけど。
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相棒のひとはさんのnoteはこちら。「お口の恋人」、「目のつけどころが、シャープでしょ」、なるほど!
研究会のきっかけ (Week1なので)
友人(ひとはさん)とのオンライン書きもの会が、気づいたら4年目に突入していました。
「小説の書き出しを真似する写経会を、まずは9回やってみよう」から始まり、毎週末、約1時間。気づいたら3年経っていました。ひとりでは時間をつくれないけど、いつかなにかの栄養になりそう、と。
この3年間は、お互い「書く」にまつわる好きなことを進めてきました。
読んだ本の記録を書いたり、1000文字書くと決めてnoteや小説を書いてみたり、Web記事リード文の写経をしてみたり、紙のノートにジャーナリングをしたり、寝坊してすっぽかしたり、だらだらTwitterを見て半分以上の時間を使ってしまったり、キャリアの話をしたり、ときどき直接会ったり。
このあいだのオフ会は、実際に般若心経の写経ができた。はじめて、「写経」本来の意味をまっとうできました。
友人と私がお互いに転職して、書籍編集者とコンテンツマーケターという近い職についていること、社内外の編集者の先輩がたに、「面白い」と思った心の動きや「なぜ(目に止まったものが)売れているか、売れていないか」を言語化せよと教わったことも、もちろん大きい。
わたしが勝手に師匠にしている『嫌われる勇気』編集者の柿内芳文さんは、この「日常で出会う初めての感情」を(いい意味で)狂人レベルで研究していて、もはや人生の一部になっているそうです。
また、はじめて1から書籍づくりをし、タイトルや見出しのつけ方に苦労したという現実的な苦しみを味わったこともあります。
ひとはさんと話していて、この4年目の「書く会」は「コピー研究会」を始めることに。コピーだけでなく、本のタイトル・見出しなどを見たり、書店やコンビニに入ったりしたときの、「心の動き研究会」です。
期間を決めて、2023年いっぱい続けたいと思います。