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コンソメ、すまし汁、清湯、どうやって訳し分けるのだろうか。

20250228 コンソメ、言葉は、一知半解ながら、完成度の高いフランスのスープ。
ラテン語の「consummare」(完成させる、使い果たす)は、フランス語の動詞「consommer」(消費する、完成させる)となり、その過去分詞形が名詞化して、「consommé」となりました。「con」には徹底的に、と言う意味があり、従って、徹底的に材料に潜む旨味を引き出す事に努力する、と言った意味合になるかと想像します。肉・魚からとった出汁(ブイヨン)に、更に野菜などを加えて、透明になる迄徹底的にアクを取る、と言うニュアンスで、大変手間のかかる料理です。
因みに、英語、ドイツ語、イタリア語でも、「consommé」が使われています。
ラテン語「consummare」から、派生した英語の「consume」では、引き出したものを「使い尽くす」と言うイメージであり、この言葉は、石油など枯渇する迄使い切る、と言った印象があります。一方、フランス語の動詞「consommer」味を引き出すために力を使い尽くす、と言ったイメージでしょうか。英語のconsumer は消費者ですね。
意味上のニュアンスの若干の違いがあり、英語の「consume」は、ラテン語の「consumere」から直接英語に入った、詰まり、フランス語経由ではない、と言う説が有力との事です。
敢えて、和語を創れば、「極純すまし汁」となるでしょうか。因みに中国語繁体字では「清湯 (qīng tāng)」と表す様です。
AIは、和風のすまし汁とフランスのコンソメをどの様な意味的構成要素として分解・再合成をするのかと思った次第です。 うまみの質の違いをどの様に識別するのか、phや塩分濃度、旨味成分分析、人間の味の感じ方のマトリックスをどの様にして作るのかなあ、と勝手に想像しました。
この辺の方法については、全く一致半解であります。

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